編集部注(著作権について): 本記事が扱う『魔界へのかけ橋』(原題: The Horror from the Middle Span、1967年発表)は、パブリックドメインであるとは断定できません(同時代・同著者の他作品に著作権更新登録の実例が確認されているため)。本記事は原文からの引用を行わず、あらすじ・論評のみで構成しています。
概要
ダニッチの屋敷を相続した青年が、地下に隠された祭壇とスターリー・ウィズダム教団との因縁、そして蘇る大伯父の怪異に直面する一編。
作品情報
- 原題: The Horror from the Middle Span
- 執筆・発表年: 1967年発表(アーカムハウス『Travellers by Night』収録)
- 主題タグ: 地下に隠された祭壇、スターリー・ウィズダム教団との因縁、蘇る大伯父
登場神格・用語
あらすじ
アンブローズ・ビショップは、19年前に失踪した大伯父セプティマス・ビショップの遺産として、ダニッチの屋敷を相続する。土地の住民は敵意を示し、雑貨商トバイアス・ウェイトリーは取引すら拒む。屋敷の地下には祭壇のある隧道が隠されており、大伯父の遺品からはスターリー・ウィズダム教団との書簡やウィルバー・ウェイトリーの手紙が見つかる。ミスカトニック川に架かる橋の橋脚が嵐で崩れて白骨が現れるが、骨は屋敷から忽然と姿を消し、夢の中で蘇ったセプティマスと変身する怪物として現れるようになる。近隣の子供が次々に消え、祭壇の間からその痕跡が発見されると、激怒した住民が屋敷を焼き払うが、ビショップは蘇った大伯父とともに地下道の奥へ消え、物語は幕を閉じる。
読みどころと注目テーマ
地下に隠された祭壇という発見、スターリー・ウィズダム教団との因縁、住民の私刑という結末
執筆背景と影響
書評サイトCthuleryは本作を「これまでのダーレス=ラヴクラフト合作の焼き直しであり、特に凡庸」と酷評する一方、雰囲気描写や舞台設定の作り込みを評価する声もある。ジョシの整理では、これもほぼ全てダーレスの筆による死後合作の一つに位置付けられる。邦題は資料により「魔界へのかけ橋」(国書刊行会版)と「恐怖の巣食う橋」の表記が確認されており、本記事では前者を採用した。



