揺籃 ― 深淵、生まれる
8月20日、ロードアイランド州プロヴィデンスにハワード・フィリップス・ラヴクラフト誕生。20世紀ホラーを根底から書き換える男は、まだ誰にも知られていない。
記事を読む →CHRONICLE OF THE ABYSS
1890年、無名の男が生まれた。彼が遺した宇宙は、いまも広がり続けている。
スクロールせよ。時の断片が浮かんでは消え、深淵の神々が水底より立ちのぼる。
8月20日、ロードアイランド州プロヴィデンスにハワード・フィリップス・ラヴクラフト誕生。20世紀ホラーを根底から書き換える男は、まだ誰にも知られていない。
記事を読む →19世紀が幕を閉じる。理性と進歩を信じた旧世界の黄昏。少年ラヴクラフト、11歳。
全欧が塹壕の泥に沈む。文明が自らを引き裂くさまは、やがて彼が描く「宇宙的恐怖」の下地となった。
ラヴクラフトが散文詩「ナイアルラトホテップ」を発表。這い寄る混沌、千の仮面を持つ使者が神話の闇に姿を現す。
ラヴクラフトが「名もなき都市」を執筆。アラビアの砂漠に眠る、人類以前の爬虫類種族の廃都。「死せるにあらざるものは永劫に横たわる」の一節がここに刻まれる。
記事を読む →ラヴクラフトが死者を蘇らせる医学生の物語「ハーバート・ウェスト―死体蘇生者」を発表。ミスカトニック大学とアーカムが、初めて神話の舞台として姿を現す。
記事を読む →ラヴクラフトがこの夏「クトゥルフの呼び声」を執筆。後の神話の礎石が置かれた。太平洋の底、死せる都市ルルイエに眠る大いなるクトゥルフ。発表は1928年、『ウィアード・テイルズ』2月号。
記事を読む →ウォール街大暴落。世界が経済の底なし沼へ沈む。ラヴクラフトの困窮もまた深まっていく。
ドイツで独裁が始まる。現実の世界もまた、静かに狂気へと傾いていく。
ラヴクラフトが「時間からの影」「インスマスの影」の二大長編を執筆。精神を時を超えて交換する〈イスの偉大なる種族〉。そして海辺の町に潜む深きものども。
記事を読む →再び世界が戦火に包まれる。現実の破局が、宇宙的恐怖の寓意をいっそう切実なものにした。
アポロ11号、月面着陸。人がついに宇宙へ手を伸ばした年。だが宇宙の広さと暗さは、ラヴクラフトが半世紀前に囁いた通りだった。
ケイオシアム社がテーブルトークRPG『Call of Cthulhu』を刊行。正気度(SAN)システムが、宇宙的恐怖を「遊べる」体験へと変えた。
記事を読む →ダニエル・ハームズによる神話事典『The Encyclopedia Cthulhiana』刊行。散逸した設定を体系的に整理する試み。
ゲーム、映画、漫画、アニメ──クトゥルフ神話はあらゆる媒体に浸透した。無名の作家が遺した宇宙は、いまや世界中の想像力に棲みついている。あなたがいま覗き込む、この書架のように。
記事を読む →― 年代記は、あなたが読むことで続いていく ―
「日本ホラーゲーム大賞2026」に設けられた独立部門「神話伝承・宇宙的恐怖賞」のノミネート7作品には、クトゥルフ神話作品だけでなく、SCP・…
詳しく見る →1980年代のコロラドで大学生たちが遊んでいた『クトゥルフの呼び声』TRPGのセッションから始まり、サイレント映画『The Call of …
詳しく見る →日本語版『クトゥルフ神話TRPG』『新クトゥルフ神話TRPG』の現行版元であるKADOKAWA。
詳しく見る →DriveThruRPGでの実売部数を、Copper(50)からPlatinum(1,000)まで金属の名で称える新企画をChaosiumが…
詳しく見る →Chaosium公認の同人シナリオ市場「Miskatonic Repository」だけを対象にしたオンラインコンベンションが、2026年1…
詳しく見る →2013年のKickstarterキャンペーン「Cthulhu Wars」から始まったボードゲームスタジオ。
詳しく見る →TRPG動画で誰もが知る「SAN値チェック」「発狂」という言葉を手がかりに、ラヴクラフトの原典が狂気をどう描いていたかを読み直す。
詳しく見る →1923年創刊のパルプ雑誌 Weird Tales は、ラヴクラフトとクトゥルフ神話の搖籃となった。
詳しく見る →ラヴクラフト自身は「体系」を意識していなかった。後継者たちが用語を創造し、分類体系を整備していく過程の歴史
詳しく見る →世界SF大会「LAcon V」(2026年8月27〜31日、アナハイム)で、ラヴクラフト本人の道徳的矛盾を扱うパネル「Bring Me th…
詳しく見る →1975年にルイジアナ州立大学でラヴクラフトのみを扱う博士論文を書いた研究者John Lawson McInnis III(1941-201…
詳しく見る →NecronomiCon Providence関連の企画展「Ars Necronomica 2026: A Call into the Ab…
詳しく見る →神智学協会のW・スコット=エリオットが1896年と1904年に発表した2編の合本。
詳しく見る →現行『デルタグリーン』の版元。Pagan Publishing出身の二人が2002年に興した小規模出版社が、2016年に単体RPG化を果たす…
詳しく見る →ラヴクラフトの死後、その作品がパルプ雑誌の中で埋もれ消えることを恐れた弟子ダーレスは、1939年に出版社アーカム・ハウスを設立した。
詳しく見る →ゲームやグッズで当たり前のように描かれる「タコ顔に翼」のクトゥルフ。だが原典を読むと、この姿は目撃談ではなく語り手ひとりの比喩に過ぎない。
詳しく見る →2026年に発売・発表・開催されたクトゥルフ神話関連のゲーム・TRPG公式コンテンツ・出版・イベント・映像化を、確認できた事実だけで横断的に…
詳しく見る →クトゥルフ神話の歴史を、原典(1890-1937)・ダーレス以降(1939-)・TRPG(1974-)・日本での受容(1956-)の四本に分…
詳しく見る →「クトゥルフ神話」は一人の作者が一時期に書き上げたものではなく、ラヴクラフト自身の原典・オーガスト・ダーレスによる体系化・リン・カーターらの…
詳しく見る →「クトゥルフの呼び声」執筆から100年の夏、故郷プロヴィデンスに1,500人超が集まった。
詳しく見る →詩人として出発し、後にラヴクラフトとの文通を通じて怪奇小説へ転じたカリフォルニアの異才。
詳しく見る →1987年に神戸で創設されたゲームデザイナー・作家集団、株式会社グループSNE(法人登記上の商号は株式会社グループエス・エヌ・イー)。
詳しく見る →1975年にグレッグ・スタッフォードが設立し、『クトゥルフの呼び声』『RuneQuest』『キング・アーサー・ペンドラゴン』を世に送り出した…
詳しく見る →『The Sinking City 2』が敵として描く「深きものども」を、原典が積み重ねた血縁・信仰・不死という三つの柱と照らし合わせる、三…
詳しく見る →協力型ホラー『The Mound: Omen of Cthulhu』が発売から約1か月で50万人に到達した。
詳しく見る →「ラヴクラフトが宇宙的恐怖=コズミックホラーを生み出した」という通説を、原文で確認できる範囲まで分解する。
詳しく見る →ヘレナ・P・ブラヴァツキーが1888年の『シークレット・ドクトリン』で全編の土台に据えた文献。
詳しく見る →ソロモン王に仮託された、14〜15世紀のルネサンス期イタリアに遡るとされる西洋儀式魔術の魔道書。
詳しく見る →13世紀のスペインで現れた、アラム語による分厚いユダヤ神秘主義の書。
詳しく見る →医師ミシェル・ド・ノートルダムが1555年に刊行した四行詩集。100篇ずつの「百詩篇」に区切られ、わざと読み解きにくく書かれている。
詳しく見る →TRPGやゲームでは定番の「クトゥルフ対ハスター」という対立構図。実はラヴクラフトの原典にこの対立は一度も描かれていない。
詳しく見る →英国陸軍の憲兵として勤務する傍らダーレスに見出され、オカルト探偵タイタス・クロウと『ネクロスコープ』で邪神に反撃する物語を切り開いた英国ホラ…
詳しく見る →ペルグレイン・プレス(Pelgrane Press)は、『トレイル・オブ・クトゥルー』『Cthulhu Confidential』『The …
詳しく見る →10代でダーレスに見出され、英国独自の神話舞台セヴァン渓谷を創造し、後に「英国で最も尊敬される現存のホラー作家」と評されるに至った巨匠の生涯…
詳しく見る →Hippocampus Pressが、ラヴクラフトが創作の種を書き留めていた手帳「Commonplace Book」の注釈版を、David …
詳しく見る →1890年の生まれから1937年の死去、そして死後の再評価までの人生と創作活動の軌跡
詳しく見る →2026年8月20日、DMM GAMESの『邪神戦記ルルイエ少女隊』が「ラヴクラフト生誕キャンペーン」を実施し、誕生日にちなんで原石を820…
詳しく見る →2026年8月、ラヴクラフトの生涯を描くグラフィック伝記が『Some Notes on a Nonentity』の題で刊行されました。
詳しく見る →クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・E・ハワード、ロバート・ブロックら、同時代の作家たちによる共有宇宙の形成と、その後の世代による継承の…
詳しく見る →バランタイン・アダルト・ファンタジー叢書の編集者として幻想文学の古典を復興し、ゾス神話群でクトゥルフの眷属を体系化した「神話の編纂者」の生涯…
詳しく見る →「英雄コナン」を生み、剣と魔法(ソード&ソーサリー)というジャンルを切り拓いたテキサスの作家。
詳しく見る →クトゥルフ神話TRPGシナリオ『プルガトリウムの夜』『デストルドーの使者』のコラボカフェが、2026年8月29日から9月17日まで池袋のee…
詳しく見る →国書刊行会から2026年10月13日発売予定の事典。書評家・石堂藍の著作で、全3巻・総頁数1,946頁・定価は各巻22,000円。
詳しく見る →1950年代の断片的な翻訳紹介から、1970-80年代の本格的な作品集の刊行、そしてTRPG・同人文化を通じた大衆化まで。
詳しく見る →2026年10月、クトゥルフ神話TRPGだけを扱う同人即売会が開かれる。しかも単発ではなく次回も決まっている。
詳しく見る →中学生でホラー・幻想文学に魅せられ、ラヴクラフトやロバート・E・ハワードの翻訳を手がけた博物学研究家・作家。
詳しく見る →マーガレット・アリス・マレーが1921年に刊行した人類学の著作。
詳しく見る →ジェームズ・ジョージ・フレイザーが1890年から刊行した比較宗教学の大著。
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