概要
妄想(Mania)は、探索者が特定の行為や対象に対して抱く、病的なレベルの執着・耽溺である。〈恐怖症〉が「対象を避けたい」という方向の症状であるのに対し、妄想は放火・収集・盗癖のような、特定の行為へ「駆り立てられる」方向の症状にあたる。恐怖症と同様、狂気の発作の結果として獲得する[1]。
獲得のタイミング
妄想は、狂気の発作表(1D10)の10番「マニア」が出たときに新たに獲得する[1]。発作のあいだ、探索者はその新しい妄想に耽溺しようとする。この状態は1D10ラウンド続く[1]。また、一時的狂気(1D10時間)のあいだにキーパーの判断でシートへ書き加えられることもあり、正気に戻ったあとも残る[1]。
ゲーム上の効果
恐怖症と同じく、公式ルールが定めているのは、狂気の発作が続く1D10ラウンドのあいだ、全行動にペナルティ・ダイスが1個課される、という扱いである[1]。恐怖症が「対象から逃れたい」方向へ、妄想が「その行為へ駆り立てられる」方向へ探索者を動かすという違いはあるが、狂気の発作としての判定上の扱いは同じ形をとる。発作が収まったあとの妄想をどう扱うかは、無料公開されている公式資料には数値上の定めがない。
よくある勘違い
Q. 妄想を持つ探索者は、常にその行為に駆り立てられ続ける?
A. いいえ。公式が定めるペナルティは、狂気の発作が続く1D10ラウンドのあいだに限られる[1]。妄想を持っているというだけで平時の判定が不利になるわけではなく、発作の外での扱いはキーパーの裁定とロールプレイに委ねられる。
出典
- [1] 狂気の発作表(1D10)は9番が恐怖症、10番がマニアで、恐怖症は「対象がその場になくても次の1D10ラウンドのあいだそれがあると想像する」、マニアは「次の1D10ラウンドのあいだ新たなマニアに耽溺しようとする」と定め、いずれも発作が続くあいだ全行動にペナルティ・ダイス1個が課される。また一時的狂気(1D10時間)のあいだキーパーは探索者のシートに恐怖症やマニアを書き加えることができ、正気に戻ったあとも、狂気の間に得た恐怖症・マニアは残る — ケイオシアム公式 Call of Cthulhu RPG Wiki「Sanity (SAN)」の Bouts of Madness Table / Insanity Summary。同内容の一部は Chaosium『Call of Cthulhu 7th Edition Quick-Start Rules』(CHA23131) p.12・p.29 にも記載(公式無料PDF)。いずれも2026年8月26日確認 ↩
次に読むなら
- 対になる症状を知る → 恐怖症
- 発作そのものの仕組みを知る → 不定の狂気
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