概要
『Achtung! Cthulhu Tactics』は、Auroch Digitalが開発しRipstoneが発売したターン制ストラテジーで、2018年10月4日にPC向けに発売されました(PS4/Xbox One/Switch版もあり)。日本語のインターフェース・字幕・音声はいずれも非対応です。第二次世界大戦を舞台に、連合軍の精鋭部隊を率いて「黒い太陽の徒(Cult of the Black Sun)」と戦うシナリオで、部隊編成と戦術性を重視したタクティクスバトルが展開されます。本作はModiphius EntertainmentのテーブルトークRPG『Achtung! Cthulhu』の世界観を原作としたビデオゲーム化作品です。2026年7月時点でSteamレビューは152件中68%が好評の「賛否両論」となっています。
クトゥルフ神話との関係
原作TRPG『Achtung! Cthulhu』は、第二次世界大戦の枢軸国がクトゥルフ神話の邪神や怪物を兵器として利用しようとする、という設定を軸にしたクロスジャンル作品であり、本作もその世界観をそのまま踏襲しています。史実の戦場にラヴクラフト的な怪物と組織的なオカルト勢力を組み込むことで、コズミックホラーと戦争ドラマを融合させている点が原作TRPGとの共通項です。
独自の要素・原典との違い
テーブルトークRPGである原作がゲームマスターの裁定によって自由度の高い物語進行を可能にするのに対し、本作はグリッドベースのターン制タクティクスとしてルール化されており、部隊編成・遮蔽物の利用・特殊能力の管理といった戦術ゲームとしての側面が前面に出ています。原作が持つ「オカルトと戦争の恐怖」というトーンを継承しつつ、意思決定の自由度よりも決められた駒での戦術パズル性を重視した翻案といえます。TRPG原作の公式デジタル化という文脈で、当サイトのTRPGカテゴリと派生ゲームを橋渡しする位置づけの作品です。

