概要
『クトゥルフモンスターズ』は、『クトゥルフダンジョン』と同じ個人開発チームのさむずあっぷプロジェクトが2017年に配信を開始したスマートフォン向けのラインディフェンス型ストラテジーゲームです。プレイヤーはクトゥルフ神話の邪神や神話生物のカードでデッキを組み、ドラッグ&ドロップで自軍のラインへ召喚して、相手の魔法陣を破壊すれば勝利となります。操作は単純ながら、攻撃・支援・妨害の役割を組み合わせるデッキ構築に戦略性があり、ステージ攻略で素材を集めてカードを強化していく育成要素も備えています。基本プレイ無料(広告除去600円などのアプリ内課金あり)で、期限付きイベントに追われずマイペースに遊べる設計も好評を集めました。2026年7月現在はApp Storeで配信されています。
クトゥルフ神話との関係
物語の案内役を務めるのは、神話でも屈指の知名度を誇るニャルラトホテプです。プレイヤーは彼(彼女)に誘われて世界の存亡を懸けた異次元戦争に参戦し、クトゥルフをはじめとする邪神や眷属たちを手駒として召喚していきます。人間を翻弄する「這い寄る混沌」が今度はプレイヤーの隣で戦争を指南するという配役は、ニャルラトホテプの人間くさい狡猾さを踏まえたキャスティングと言えます。デッキに並ぶのは旧支配者級の神格から下級の神話生物までさまざまで、コレクションを埋めていくこと自体が神話図鑑めくりのような楽しさになっています。
独自の要素・原典との違い
本作最大の特徴は、恐怖の対象であるはずの邪神たちを徹底的に「ゆるふわ」なデフォルメで描き切った点です。見た目は脱力系ながらゲーム本体は本格的なリアルタイム戦略で、そのギャップが独自の魅力になっています。原典では人類が神々の戦争に介入する余地などありませんが、本作ではプレイヤー自身が邪神軍団の指揮官として異次元戦争の当事者になります。神話知識がなくても遊べる一方、カード収集を通じて神格や眷属の名前に自然と親しめるため、キャラクターから神話世界に入る入口としても機能する一作です。


