概要
パリの芸術家たちの三角関係の果てに、生物を大理石に変える禁断の薬品と、譫妄の中でのカルコサ・ハスターの幻視が絡み合う一編。
作品情報
- 原題: The Mask
- 執筆・発表年: 1895年発表(短編集『黄衣の王』収録)
- 主題タグ: 生物を石化させる薬品、三角関係の悲劇、譫妄の中のカルコサ幻視
登場神格・用語
あらすじ
パリを舞台に、画家アレックと彫刻家ボリス・イヴァン、その恋人ジュヌヴィエーヴの三角関係を描く。ボリスは生物を瞬時に大理石へと変える薬品を発明し、花や魚で実験を重ねる。ジュヌヴィエーヴは高熱の譫妄の中でアレックへの想いを口にした後、ボリスの薬品の池に落ちて溺死し、ボリスも後を追って自殺する。全てを相続したアレックは、譫妄の中で見た「月の彼方のカルコサの塔」やハスター、ハイアデス星団の幻影に取り憑かれたまま、2年間の東方への旅に出る。
読みどころと注目テーマ
禁断の科学がもたらす悲劇、三角関係の果ての破滅、譫妄の中に立ち現れるカルコサの幻視
執筆背景と影響
「黄の印」と並び、カルコサ・ハスター・ハイアデスといった固有名詞が語り手の幻視の中でまとめて列挙される一篇で、後にラヴクラフトが「囁くもの」でこれらの語を借用する際の直接的な典拠のひとつとされる。







