概要
ロバート・W・チェンバースの短編集『黄衣の王』(The King in Yellow, 1895)所収の一編「黄の印」に登場する不吉な象徴。作中では、正体不明の不気味な教会守の男の出現と結びつき、画家である語り手とモデルの女性テシーを精神的に追い詰めていく標として描かれる。
基本プロフィール
- 分類: 象徴・標
- 欧文表記: THE YELLOW SIGN
- 初出・出典: 「黄の印」(The Yellow Sign)、短編集『黄衣の王』所収(1895年発表)
由来と歴史 / 詳細設定
語り手は、蛆虫を思わせる不快な印象を与える教会守の男の姿を繰り返し見かけるようになる。同じ頃、彼は戯曲『黄衣の王』の禁断の一冊を自室に見出すが、その恐ろしさを知る彼は決してこれを開くまいと固く心に決めていた。作中で交わされる「黄の印を見出したか(Have you found the Yellow Sign?)」という問いかけが、繰り返し不吉な調子で物語に響く。
性質と影響
「黄の印」は、同じ短編集に収められた戯曲『黄衣の王』本体、都市カルコサ、湖ハリ、そして王ハスターといった固有名詞群とともに、後世のクトゥルフ神話に取り込まれた代表的な要素の一つとなった。ラヴクラフト自身の『闇に囁くもの』(1931年)には「湖ハリ」「黄の印」「ハスター」への言及があり、両者の世界観が接続される契機となっている。
関連する用語
次に読むなら
- 初出作品を読む → 「黄の印」
- 黄の印と結びつく神格を知る → ハスター
- 物語の舞台カルコサを知る → カルコサ
- 『黄衣の王』の作者を知る → ロバート・W・チェンバース







