編集部注(著作権について): 本記事が扱う『食屍鬼』(1930年執筆・1934年同人誌「The Fantasy Fan」1月号掲載)は、掲載元がマイナー同人誌のため著作権の状況を十分確認できておらず、パブリックドメインであるとは断定できません。本記事は原文からの引用を行わず、あらすじ・論評のみで構成しています。なお日本語訳の存在は本記事執筆時点で確認できておらず、題名は原題の逐語訳(仮訳)です。
概要
七件の殺人容疑で裁かれた名士が、亡き妻の亡骸をグールの凌辱から守るために交わした取引の顛末を語る一編。スミスがラヴクラフト本人に設定の追認を求めた書簡上の逸話で知られる。
作品情報
- 原題: The Ghoul
- 執筆・発表年: 1930年執筆/1934年発表(同人誌「The Fantasy Fan」1月号)
- 主題タグ: 生前の取引の代償、亡き妻を守るための契約、ラヴクラフトによる設定追認の逸話
登場神格・用語
あらすじ
バスラの名士ヌールディン・ハッサンは七件の殺人容疑でカーディ(法官)の前に引き出され、あっさりと罪を認め、事の次第を語り始める。彼は亡き妻の亡骸をグール(食屍鬼)による凌辱から守るため、グールと取引を交わしたのだった。
読みどころと注目テーマ
あっさりと罪を認める語り手という異色の構成、亡き妻を守るための悲痛な取引、法廷での告白という枠組み
執筆背景と影響
スミスは執筆後、この物語が『ネクロノミコン』に記述されている体で成立するかをラヴクラフト本人に手紙で確認し、ラヴクラフトが「同書にはこの食屍鬼の他の冒険も記されている」という補足設定を書き加えて追認した、という書簡上の実話に基づく直接的なミソス公認作品。




