書物 — THE PNAKOTIC MANUSCRIPTS

プナコティック・マニュスクリプト

原典

極寒の地ロマールに由来する古文書群。人類誕生以前の記録を伝えるとされ、複数の作品で断片的に言及される。

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概要

ラヴクラフト作品群に繰り返し登場する架空の古文書。「極地の凍てつくロマールの地」に由来するとされ、人類誕生以前の太古の記録を伝えるものとして扱われる。単一の書物というより、断片的に伝わる古文書群として言及されることが多い。

基本プロフィール

  • 分類: 書物(古文書群)
  • 欧文表記: THE PNAKOTIC MANUSCRIPTS
  • 初出・出典: 「ポラリス」(1918年5月頃執筆/1920年12月発表)。語り手が「プナコティック・マニュスクリプトの研究」に通じた者として塔の見張り役を任される場面で言及される。『他の神々』(1921年執筆/1933年発表)にも、ウルタールの賢者バルザイの学識として、またラーン=テゴスを扱う「博物館の恐怖」(ヘイゼル・ヒールド名義、1933年)にも「第八プナコティック断章」として言及される

由来と歴史 / 詳細設定

ポラリス』では、極北の幻の王国ロマールを舞台に、語り手(夢の中でロマールの民の一人となる)が「プナコティック・マニュスクリプトの研究、ゾブナの父祖たちの叡智」に長く通じていたと語られる。後の『他の神々』では、ウルタールに住む賢者バルザイが「大地の七つの秘儀の書」に通じ、かつ「極寒のロマールのプナコティック・マニュスクリプト」に精通した人物として紹介される。彼が地の神々を見んとハセグ=クラ山を登った顛末を語る中で、この文書は「サンスがハセグ=クラの頂に登った折には、氷と岩以外何も見出さなかった」と記す太古の記録として引用される。後年に人々がその頂で見出した謎めいた巨大な紋様もまた、「あまりに古く読み得ないプナコティック・マニュスクリプトの一節に似たもの」として位置づけられる。

性質と影響

本作以外にも、ラーン=テゴスを扱う『博物館の恐怖』では、崇拝者ロジャーズが「第八プナコティック断章にある長大な儀式文」を読み解いたことがラーン=テゴス探索の発端になったと語られるなど、複数の独立した作品世界を横断して引用される「原典より古い原典」としての役割を担っている。

関連する用語

ラーン=テゴス、ウルタール

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