ゲーム

HELLO, HELLO WORLD!

冥途のみやげ(めとこ氏)のフリーゲーム『HELLO, HELLO WORLD!』を紹介。

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概要

『HELLO, HELLO WORLD!』は、同人サークル「冥途のみやげ」(作者・めとこ氏)が公開しているフリーゲームで、公式のキャッチコピーは「ポップで最凶なクトゥルフ神話ADV」。行方不明になった兄を捜す少女が主人公です。協力を申し出た怪しい青年の話によれば、世界には『邪神』による滅亡の危機が迫っているといい、「すべてが終わる日」に少女が見る『世界』の姿が物語の核心となります。想定プレイ時間は1~3時間程度、エンディングは3通りで周回要素があり、2周目開始時にはヒントも提示される親切設計です。ふりーむ!で無料配布されており、英語・韓国語・スペイン語・ブラジルポルトガル語版も用意されています。グリッチエフェクトや医療描写など恐怖を感じさせる要素、軽度のアクション要素を含む点は公式に注意書きがあります。

クトゥルフ神話との関係

本作は特定の神格名を大きく掲げるのではなく、「『邪神』によって世界が終わる」という状況そのものを物語の前提に据えるタイプのクトゥルフ神話作品です。人間の側の事情とは無関係に滅亡へのカウントダウンが進み、登場人物にできるのはその中で何を見て何を選ぶかだけ――という構図は、人間の尺度が通用しない存在を前にした無力感を主題とする宇宙的恐怖の骨格を、少女の個人的な「兄捜し」という等身大の視点から描き直したものといえます。また本作は、同サークルが後に発表した退廃終末ADV『NOIR:NOAH』と同一世界観の作品として知られており、あちらで描かれる「既に終わってしまった後の世界」の前日譚的な位置づけから、この終末がどのように訪れたのかを目撃する一本として、シリーズの入口の役割を担っています。

独自の要素・原典との違い

ラヴクラフトの原典が学者や好事家といった大人の視点から禁断の知識への接近を描くのに対し、本作は少女を主人公に、ポップで可愛らしいドット絵・グラフィックと容赦のない展開のギャップで恐怖を演出します。「ポップで最凶」という自称通り、明るい画面の中に医療描写やグリッチ演出が差し込まれる瞬間の落差こそが本作の恐怖の文法であり、雰囲気で読ませる原典の筆致とは対照的な、ビジュアルノベル世代の感覚に根ざしたホラー表現です。無料かつ短時間で完結し、周回ヒントまで用意された敷居の低さは、クトゥルフ神話系同人ADVの入門としても好適で、本作から『NOIR:NOAH』へと続けて遊ぶことで世界観の全体像が立体的に見えてくる構成になっています。動画投稿が公式に許可されている(ネタバレ画像の扱いには条件あり)点も、実況文化を意識した現代的な配布形態といえるでしょう。

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