ゲーム

クトゥルフ神話RPG 血塗られた天女伝説

AlchemyBlue「クトゥルフ神話RPG」シリーズ第2作『血塗られた天女伝説』を解説。

公開作成AI支援で作成

誤りの指摘・訂正依頼と編集方針は運営者情報へ。

入手する

※上記は広告リンク(アフィリエイト)です。価格・在庫・版の詳細は必ずリンク先でご確認ください。

概要

クトゥルフ神話RPG 血塗られた天女伝説』は、AlchemyBlue(シナリオ:白飯マコト)が2017年4月27日にDLsiteで発売したレトロゲーム風ホラーRPGで、『瘴気の海に眠る少女』に続く「クトゥルフ神話RPG」シリーズの第2作です。主人公は失踪した妹の行方を追い、「天女伝説」で知られるH県Y市の山奥の村へと向かいます。飢饉から村を救ったと語り継がれる天女の伝説の真実を解き明かしながら、赤い夜に出現する妖怪たちと戦うことになります。前作同様に主人公の性別・能力値を自由に設定でき、レベル引き継ぎによる周回プレイにも対応しています。プロモーション映像には声優の杉田智和が参加したことでも話題になりました。DLsiteでの累計DL数は6,900件超・評価★4.6前後(2026年7月時点)と前作からさらに評価を伸ばし、2022年4月21日にはレジスタからNintendo Switch版も配信されています。

クトゥルフ神話との関係

本作の題材は「村に伝わる美しい伝説の裏に隠された、異形の真実」です。閉鎖的な集落が人ならざる存在と結んだ関係が世代を超えて共同体を蝕んでいるという構図は、ラヴクラフトの『インスマウスを覆う影』や『ダンウィッチの怪』が確立した「土地の怪異もの」の系譜に連なります。天女という日本的な意匠をまとって現れる存在の正体に、クトゥルフ神話的な宇宙的存在の気配を重ねていく語り口は、民間伝承と神話体系を接続する日本の伝奇ホラーの伝統的な手法でもあります。システム面では前作から引き続き正気度(SAN値)の管理が中核にあり、遭遇する怪異のおぞましさが探索者の精神を直接削っていく、クトゥルフ神話TRPG由来の恐怖の文法が貫かれています。

独自の要素・原典との違い

前作が洋館という「舞台ごと借り物の西洋ホラー」だったのに対し、本作は和風伝奇へと大きく舵を切った点が独自です。妖怪として顕現する怪異、山村の因習、伝説の縁起譚といった日本土着の素材でクトゥルフ的恐怖を再構成しており、ラヴクラフト作品の直接的な翻案ではなく「もし日本の山村がインスマウスだったら」という発想の展開例として楽しめます。妹を捜すという個人的な動機が物語を牽引するため、原典の傍観者的な語り手よりも感情移入しやすい構成になっているのも特徴です。シリーズとしては本作で確立した「レトロRPG×土地の怪異」の路線が、次作『水晶の呼び声』の都市ミステリーへと発展していくことになります。DLsite評価はシリーズを追うごとに上昇しており(第1作★4.5→本作★4.6→第3作★4.8前後)、遊びやすさと物語の完成度が着実に磨かれてきたことがうかがえます。

続きを辿る

記事URLをコピーしました