概念 — SHINING TRAPEZOHEDRON

輝くトラペゾヘドロン

原典

暗闇の悪魔を召喚し、多次元宇宙を垣間見せる、不規則な形状をした窓のような黒い結晶体。

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概要

金属製の箱に収められた、ほぼ黒く、赤い縞模様のある非対称の鉱物[1]。光を浴びている間は安全だが、完全な暗闇に置かれると「暗闇の悪魔(ニャルラトホテプの化身)」をこの世に引き寄せる[2]

基本プロフィール

  • 分類: 概念
  • 欧文表記: SHINING TRAPEZOHEDRON
  • 初出・出典: 暗闇の悪魔(1935年執筆/1936年発表)

由来と歴史 / 詳細設定

ユゴス(冥王星)で古のものが作成し、その後ムー大陸やエジプトを渡り歩き[3]、19世紀のプロヴィデンス(フェデラル・ヒル)[4]で「星の知恵派」教団の教会に安置された歴史を持つ[5]。覗き込んだ者に宇宙の彼方の光景を幻視させ[3]、引き換えに宿主の精神を捕食する[6]

性質と影響

「覗き込むこと(知覚)が、そのまま向こうからの接触と危険を招く」という、観測と存在の両義的恐怖を物理的アイテムとして表現する。

関連する用語

暗闇の悪魔、星の知恵派、連星アルゴル、ロバート・ブレイク

出典

  • [1] “The four-inch seeming sphere turned out to be a nearly black, red-striated polyhedron with many irregular flat surfaces.”(訳: 「その四インチほどの球体に見えたものは、実際にはほぼ黒く、赤い縞模様の入った、多くの不規則な平面を持つ多面体だった」) — H. P. Lovecraft, “The Haunter of the Dark”(1935年執筆/1936年発表), hplovecraft.com
  • [2] “It could go wherever the darkness reached, but light would always send it fleeing.”(訳: 「それは闇の届く所ならどこへでも行けたが、光はいつもそれを逃げ去らせた」) — 同上, hplovecraft.com
  • [3] “Of the Shining Trapezohedron he speaks often, calling it a window on all time and space, and tracing its history from the days it was fashioned on dark Yuggoth, before ever the Old Ones brought it to earth. It was treasured and placed in its curious box by the crinoid things of Antarctica, salvaged from their ruins by the serpent-men of Valusia, and peered at aeons later in Lemuria by the first human beings. It crossed strange lands and stranger seas, and sank with Atlantis before a Minoan fisher meshed it in his net and sold it to swarthy merchants from nighted Khem.”(訳: 「輝くトラペゾヘドロンについて彼はしばしば語り、それを時空のあらゆる場所を映す窓と呼び、旧きものたちが地球へ持ち込むよりも前、暗きユゴスで作られた頃にまで遡ってその来歴を語った。それは南極の海百合状生物によって大切にされ、あの奇妙な箱に収められ、その廃墟からヴァルーシアの蛇人間たちの手に渡り、幾星霜の後にレムリアで最初の人類によって覗き見られた。それは奇妙な陸地とさらに奇妙な海を渡り、アトランティスとともに沈んだのち、ミノスの漁師の網にかかり、夜のケムから来た浅黒い商人たちに売られた」) — 同上, hplovecraft.com
  • [4] “Young Blake returned to Providence in the winter of 1934–5, taking the upper floor of a venerable dwelling in a grassy court off College Street.”(訳: 「若きブレイクは1934年から35年にかけての冬にプロヴィデンスへ戻り、カレッジ・ストリートから入る草生す中庭にある由緒ある住居の最上階を借りた」)——原典の舞台はアーカムではなくプロヴィデンス(フェデラル・ヒル)であることが確認できるため、本文の記載を訂正した — 同上, hplovecraft.com
  • [5] “The vacant church was in a state of great decrepitude. Some of the high stone buttresses had fallen, and several delicate finials lay half lost among the brown, neglected weeds and grasses.”(訳: 「その打ち捨てられた教会はひどく荒廃していた。高い石造りの控え壁のいくつかは崩れ落ち、繊細な小尖塔も褐色に色あせた雑草の中に半ば埋もれていた」) — 同上, hplovecraft.com
  • [6] “The rigid body sat bolt upright at the desk by the window, and when the intruders saw the glassy, bulging eyes, and the marks of stark, convulsive fright on the twisted features, they turned away in sickened dismay.” Blake’s final diary entry: “I see it—coming here—hell-wind—titan blur—black wings—Yog-Sothoth save me—the three-lobed burning eye. . . .”(訳: 「硬直した死体は窓際の机に背筋を伸ばして座っており、侵入者たちがそのガラスのような飛び出た目と、ねじれた顔に浮かぶ凄まじい痙攣的恐怖の痕跡を見たとき、彼らは吐き気を催して顔を背けた」/ブレイクの最後の日記「見える——ここへ来る——地獄の風——巨大な影——黒い翼——ヨグ=ソトースよ我を救いたまえ——三裂の燃える目……」) — 同上, hplovecraft.com
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