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ネクロノミコン異聞

鳥山仁の小説『ネクロノミコン異聞』(イカロス出版・全2巻)を紹介。クトゥルフ神話の邪神が美少女となって独ソ戦に顕現し、契約者たちと異能バトルを繰り広げる異色の架空戦記。入手先リンク付き。

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概要

ネクロノミコン異聞』は、鳥山仁による小説シリーズで、イカロス出版のAXIS LABEL(あくしずレーベル)から全2巻で刊行されました(第2巻は2012年10月刊。監修:松代守弘)。第二次世界大戦の欧州東部戦線を舞台に、美少女の姿となって顕現したクトゥルフ神話の邪神と、その契約者たちが異能バトルを繰り広げる異色の架空戦記です。物語は1942年晩秋、独日ハーフの少年アルノルト・ヒデトスズキ・ブレーメがナチス親衛隊から突然の出頭命令を受け、ドイツ占領下のポーランドに降り立つところから始まります。第2巻では1943年初頭、スターリングラードに包囲されたドイツ第6軍をめぐる戦いが描かれます。

クトゥルフ神話との関係

「邪神の美少女化」と「実在の戦史」を掛け合わせるという、クトゥルフ神話の受容史の中でも特異な位置にある作品です。ミリタリー×美少女を看板とする「あくしず」系レーベルの文脈に神話の神格を持ち込み、邪神と人間の「契約」を軸とした異能バトルとして再構成しています。原典の宇宙的恐怖(コズミックホラー)からは大きく離れますが、第二次大戦とオカルトを結びつける想像力そのものは、ナチスと神秘主義をめぐる伝奇の系譜に連なるもので、日本のサブカルチャーが神話をどう消化してきたかを示す好例といえます。書名が示す通り、すべての起点には禁断の書ネクロノミコンのイメージがあります。

独自の要素・読みどころ

戦記考証系の書き手が監修に入った土台の上で、邪神という「戦力外のスケール」が戦場に介入したら何が起きるか、を大真面目に描くところに本作の妙があります。神話ファンにとっては「あの神格がこう扱われるのか」という翻案の振れ幅を楽しむ作品であり、原典准拠の解説書とは対極にある、日本型二次創作の徹底例として紹介したい2冊です。現在は新刊での入手が難しく、中古市場が主な入手経路になります。

第2巻の入手先

入手Amazon(第2巻)楽天(第2巻・中古)

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