ゲーム — Call of Cthulhu: Prisoner of Ice

Call of Cthulhu: Prisoner of Ice(プリズナー・オブ・アイス)

『Shadow of the Comet』の続編。南極のナチス基地と「狂気の山脈にて」の遺跡を描く古典ADV。

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概要

『Call of Cthulhu: Prisoner of Ice』は、フランスのInfogrames Multimediaが開発した古典的なポイント&クリック・アドベンチャーです。欧州では1995年5月24日に発売され、北米ではI・Motionが発売元となりました。現在はSteamおよびGOGで再販されています。日本語には対応しておらず、対応言語は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語(ブラジル)のみです(かつて日本ではPS・SS版『プリズナー・オブ・アイス ~邪神降臨~』として展開された歴史があります)。Steamレビューは「概ね好評」で72%(128件、2026年7月時点)となっています。物語の主人公は、第二次世界大戦前夜にイギリス潜水艦HMS Victoriaへ配属された米海軍情報部の若き士官ライアン中尉。ノルウェー人研究者の救出を目的に南極海へ向かう特殊任務の最中、ナチスの秘密基地とそこに眠る太古の遺跡に遭遇していきます。

クトゥルフ神話との関係

舞台となるナチスの秘密基地は、まさに『狂気の山脈にて』で描かれた古のもの(エルダー・シング)の都市遺跡の真上に建設されているという設定で、原典の地理・世界観を直接引き継いでいます。本作はInfogramesの前作『Shadow of the Comet』の正統な続編であり、物語の後半でアルゼンチンに舞台が移ると、前作の主人公ジョン・パーカーがブエノスアイレスで図書館を営む姿で再登場し、二作の間のつながりが明かされます。前作の敵対勢力に連なる人物も再登場するなど、両作を通してひとつの神話的陰謀が描かれる構成です。

独自の要素・原典との違い

狂気の山脈にて』が探検隊による発見と絶望的な逃避行を描いた小説であるのに対し、本作は第二次世界大戦前夜という史実の緊張状態にラヴクラフト的恐怖を接続し、ナチスの陰謀・潜水艦での任務・時間軸を跨ぐパズルなど、アクション性とスパイ要素を加えた翻案になっている点が特徴です。150にのぼる背景美術と70分の音楽を備えた1990年代らしいグラフィックで、異界の意匠を融合させた美術も見どころです。姉妹編『Shadow of the Comet』と合わせて遊ぶことで、Infogramesが1990年代に築いた独自のクトゥルフ神話ADVシリーズの全体像が見えてくる、シリーズ物としての厚みを持った一作です。

公式トレーラー
出典: Steam公式トレーラー「Prisoner of Ice - Trailer」 ストアページ ↗

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