編集部注(著作権について): 本記事が扱う『空からの監視者』(Weird Tales誌1945年7月号掲載)は、パブリックドメインであるとは断定できません(理由は前作と同様)。本記事は原文からの引用を行わず、あらすじ・論評のみで構成しています。
概要
自室に見知らぬ男が眠っているのを発見した神学生が、テレパシーで彼の正体が2年前に失踪した友人だと突き止める。前作の主人公たちが地球を離れ、星間図書館で神話の記録を研究し続けていたことが明かされる、シリーズ第二作。
作品情報
- 執筆・発表年: 1945年発表(「Weird Tales」誌7月号)
- 主題タグ: 失踪した友人との再会、星間への魂の旅、深きものとの死闘
登場神格・用語
あらすじ
ボストンに住む神学生エイベル・キーンは、催眠術と自己流のテレパシー能力を身につけた青年である。ある夜、自室に見知らぬ奇妙な衣装の男が眠っているのを発見する。鍵のかかった部屋に窓から入ったと思われるこの男は、テレパシーで探ると、2年前に同じ部屋から忽然と姿を消したアンドリュー・フェランその人だった。フェランは、自分とシュルーズベリー博士がクトゥルフの復活を阻止する使命についていることを語る。二人は黄金の蜂蜜酒を飲むことで肉体を地球に残したまま魂だけをセラエノ星系へ旅立たせ、そこにある異星の図書館で神話の記録を研究しながら地球を見守り続けていたのだ。フェランとキーンは、完全に進化した深きものどもの一体であるエイハブ・マーシュを、通常の手段では倒せないその怪物を罠にかけて仕留めることに成功する。
読みどころと注目テーマ
肉体を離れた魂の旅、失踪者との思わぬ再会、通常の手段では倒せない怪物
執筆背景と影響
前作から続く連作の第二作であり、シュルーズベリー一行が実際には地球を離れず、魂だけがセラエノへ旅していたという設定を明かす点が特徴的。地球に残された肉体が地下に隠された棺の中に安置されているという、後の「鍵の番人」に繋がる伏線もここで示される。




