概要
原題は『無名祭祀書』。フォン・ユンツトが世界各地を旅して目撃した古代教団の邪悪な儀式が詳細に記されている[1][3]。なお「黒の碑」原文にハスター・ゴル=ゴロスへの言及は確認できず、これらの邪神への言及は本作以外の後続作品によるものである可能性が高い。
基本プロフィール
- 分類: 禁書
- 欧文表記: UNAUSSPRECHLICHEN KULTEN
- 初出・出典: ロバート・E・ハワード「黒の碑」(1931年)
由来と歴史 / 詳細設定
ラヴクラフトの友人であるロバート・E・ハワード(『英雄コナン』の作者)が自身の短編で創造した架空書物。ラヴクラフトらが自作に登場させることで、神話の共有世界に組み込まれ、ネクロノミコンに次ぐ代表的な禁書として位置づけられた。1839年にデュッセルドルフで出版されたという架空の出版史を持つ[2]。
性質と影響
ハワード作品特有の野生的・暴力的な古代教団の歴史を背景に与え、神話世界にダイナミックな儀式的恐怖と伝承の奥行きを加える。
関連する用語
フリードリヒ・フォン・ユンツト、黒の碑、エイボンの書、ネクロノミコン
出典
- [1] “I read of it first in the strange book of Von Junzt, the German eccentric who lived so curiously and died in such grisly and mysterious fashion.”(訳: 「私はそれを初め、あの奇妙な書物の中で読んだ——ドイツの奇人フォン・ユンツトの著作であり、彼は奇怪な生き方をし、身の毛もよだつ謎めいた死を遂げた」) — Robert E. Howard, “The Black Stone”(1931年発表), Project Gutenberg Australia ↩
- [2] “published in Dusseldorf in 1839, shortly before a hounding doom overtook the author”(訳: 「1839年にデュッセルドルフで出版された、著者に追い迫る破滅が訪れる直前のことだった」) — Robert E. Howard, “The Black Stone”, Project Gutenberg Australia ↩
- [3] “Von Junzt spent his entire life (1795-1840) delving into forbidden subjects; he traveled in all parts of the world, gained entrance into innumerable secret societies.”(訳: 「フォン・ユンツトはその生涯(1795-1840)を禁断の主題の探求に費やした。彼は世界のあらゆる地域を旅し、数え切れぬ秘密結社への入会を果たした」) — Robert E. Howard, “The Black Stone”, Project Gutenberg Australia ↩

