ゲーム

クトゥルフの弔詞~夢声慟哭~

探偵のもとに届いた9つのメモを読み解く怪奇幻想ノベル『クトゥルフの弔詞~夢声慟哭~』を紹介。

公開作成AI支援で作成

誤りの指摘・訂正依頼と編集方針は運営者情報へ。

入手する

※価格・在庫・対応環境の詳細は必ずリンク先でご確認ください。

概要

クトゥルフの弔詞~夢声慟哭~』は、同人サークル猫ノ事ム所が制作したWindows向けの無料ノベルゲームです。遅くとも2012年には公開されており、フリーゲームのクトゥルフものとしては古参の名作として繰り返し紹介されてきました。物語は、探偵業を営む主人公・堀口のもとに差出人不明のフロッピーディスクが届くところから始まります。中には9つの奇妙なメモが収められており、「その書き手を探してほしい」という依頼を受けた堀口とともに、プレイヤーは1篇ずつメモを読み進めていきます。プレイ時間は約3時間。掌編のオムニバスノベルという構成ながら、安定した文章と大量の美麗なグラフィック、丁寧な演出で「プロの仕事のような完成度」と評された一作です。

クトゥルフ神話との関係

9つのメモには、怪物に取り憑かれた会社員、闇に呑まれた南極の観測員、奇妙な昆虫に遭遇して記憶を失った男など、いずれもクトゥルフ神話の定番モチーフを下敷きにした怪異が記録されています。南極の氷下に眠るものは『狂気の山脈にて』を、翼を持つ昆虫状の存在はミ=ゴを思わせるなど、神話に親しんだ読者ほど「これはあの怪異では」と察しながら読める作りです。断片的な記録を集めるうちに書き手の正体と大きな恐怖の輪郭が浮かび上がる構成そのものが、手記や報告書の積み重ねで真相に迫るラヴクラフトの語り(『クトゥルフの呼び声』の構造)を正しく踏襲しています。

独自の要素・原典との違い

本作の際立った特徴は、メモごとに見た目そのものが変わる演出です。写真付きの手帳風、役所の苦情処理票風など、フォントや書式まで作り分けられた「文書の質感」が、実在の記録を覗き見ているような生々しさを生んでいます。本文の各所に張られた脚注リンクには皮肉の効いた解説が仕込まれており、宇宙的恐怖の重苦しさの合間に黒いユーモアを挟む呼吸も独特です。クリア後のおまけ要素や、公式サイトで配布される邪神たちのオリジナルイラストなど、無料作品とは思えない物量も魅力で、ノベルゲームから神話に入門したい人に長く薦められてきた定番作です。

続きを辿る

記事URLをコピーしました