テケリ・リは、H・P・ラヴクラフトの長編「狂気の山脈にて」(執筆1931年、発表1936年)において、追跡してくるショゴスたちが繰り返し発する甲高い叫び声です。作中、この叫びはショゴスが本来の主人であった古のものから聞き覚えた音を模倣しているに過ぎないとされ、知性なき生物兵器としてのショゴスの不気味さを際立たせる要素として描かれています。
この語自体はラヴクラフトの創作ではなく、エドガー・アラン・ポーが1838年に発表した長編『アーサー・ゴードン・ピムの物語』に由来します。同作では南極海域に群れる白い鳥たちの鳴き声として「テケリ・リ」が登場しており、ラヴクラフトは敬愛するポーのこの一節を意図的に引用しました。さらに作中人物ダンフォースは、ポーがこの叫びをどこか禁断の源から得ていたのではないかと推測し、両作品を結びつける仕掛けとしています。






