概要
『マレウス・モンストロルム』は、Chaosiumが刊行するクトゥルフの呼び声TRPG用のモンスター事典サプリメントです。2006年に単巻として初版が発売され、2020年には第7版対応の全面改訂版がクリーチャー編・神格編の2巻本として再刊されました。日本語版は2008年にエンターブレインから刊行され、2021年には新版がKADOKAWAより2分冊で発売されています。
クトゥルフ神話との関係
本書はラヴクラフトと後続作家の作品に登場する存在を網羅的にゲームデータ化した、いわば「神話生物の百科事典」です。新版の第1巻には80種を超える神話クリーチャーと民間伝承の怪物が、第2巻にはクトゥルフやニャルラトテップ、ヨグ=ソトースをはじめ100種以上の神格・化身が収められており、原典群を横断して参照できる資料集としての価値も高い一冊です。
独自の要素・原典との違い
原典では断片的にしか描かれない存在に数値と詳細な解説を与える一方、新版では「名前をすぐには明かさない」「視覚以外の感覚で描写する」といった恐怖演出の指針も示され、単なるデータ集を超えた作りになっています。RPGnetのレビューで「これまでのCall of Cthulhu用モンスター集の中で最良」と評されるなど、シリーズの決定版として高い評価を受けています。




