ロバート・サイダムは、H・P・ラヴクラフトが1925年8月に執筆し、1927年1月号の《ウィアード・テイルズ》誌に発表した短編「レッド・フックの恐怖」に登場する架空の人物です。オランダ系の旧家に生まれた学識豊かな老隠士として、ブルックリンのフラットブッシュにある古びた邸宅に独り暮らしていましたが、物語の中で急に若返ったような姿を見せ始め、資産家の女性との結婚を発表します。折しもレッド・フック界隈では失踪事件が相次いでおり、探偵トマス・マローンの捜査によって、サイダムがこの地区に潜む邪教の指導者であり、地下で人身供犠や死者蘇生の儀式を執り行っていたことが明らかになります。
結婚式の後、サイダムは花嫁とともに船出しますが、船室からは悲鳴が聞こえ、後に彼と花嫁は共に遺体となって発見されます。しかし邪教徒たちはその亡骸を引き取り、物語は彼の死が終わりではないことを示唆して幕を閉じます。
関連語: レッド・フックの恐怖、レッド・フック



