概要
『RailGods of Hysterra』は、Troglobytes Gamesが開発し、Digital Vortex Entertainmentが発売する、サバイバル×拠点建設×協力プレイのアクションアドベンチャーです。2025年5月7日にSteamで早期アクセス版として発売されました。日本語はインターフェース・音声・字幕すべてに対応しています。Steamレビューは「賛否両論」で52%(286件、2026年7月時点)とやや割れた評価です。舞台は、旧支配者たちの襲来によって崩壊した世界。プレイヤーは「ドリーマー」と呼ばれる存在となり、禁断の儀式によって生み出された生ける機関車「レイルゴッド」と一体化し、資源採集・武器製作・拠点である車両の強化を行いながら、正気度(SAN値)を管理しつつ荒野を進みます。オンラインでは最大5人までの協力プレイに対応しています。
クトゥルフ神話との関係
開発元は本作の世界観について、ラヴクラフトの『インスマウスを覆う影』からインスピレーションを得たと説明しています。プレイヤーがさまよう荒野は「夢の国」から目覚めた者たちが行き交う領域とされ、狂気に蝕まれた住民やカルト教団、悪夢のような怪物たちが立ちはだかります。SAN値を用いた正気管理システムは、クトゥルフ神話系ゲームに広く見られるコズミックホラー的な緊張感——理解を超えた存在に触れることで人間の精神が摩耗していく感覚——をサバイバルクラフトのゲームプレイに落とし込んだ形といえます。旧支配者そのものは直接の操作対象にはならず、あくまで世界を歪めた「背景の脅威」として据えられている点も特徴です。
独自の要素・原典との違い
本作最大の独自性は、禁断の魔術で生み出された「生ける機関車」レイルゴッドという発想です。これは乗り物であると同時に、敵の肉を糧として求める半ば意思を持った存在として描かれ、プレイヤーはこの機関車の機嫌を保ちながら旅を続けるという、既存のクトゥルフ神話ゲームにはあまり見られない拠点兼相棒システムを軸にしています。原典のラヴクラフト作品が個人の精神の崩壊を静かに描くのに対し、本作は最大5人協力プレイの手続き生成型サバイバルクラフトという形式を採用しており、原典が持つ孤独感とは異なる、仲間と共に脅威に立ち向かう体験を志向しています。2025年7月時点ではまだ早期アクセス段階にあり、レビューが賛否両論となっている点にも注意が必要です。
