編集部注(訂正): 本記事は以前、「ラヴクラフト自身の原典作品にシャッガイへの言及があるという事実は確認できなかった」としていましたが、これは誤りでした。ラヴクラフトの短編「暗闇の悪魔」(The Haunter of the Dark、1935年)の公式アーカイブ本文を確認したところ、シャッガイという名称は2箇所で実際に言及されています[1][2]。ただし、双緑太陽の異星や昆虫族シャンといった具体的な設定を与えたのは、イギリスのモダンホラー作家ラムジー・キャンベルの短編「The Insects from Shaggai」(1964年)です。同作は現時点でパブリックドメインではなく、原文も当サイトでは確認できていないため、キャンベル作品由来の設定については「当サイトでは確認していない」ものとして扱っています。
概要
シャッガイは、H・P・ラヴクラフトが短編「暗闇の悪魔」(The Haunter of the Dark、1935年)の中で名前のみ言及した地名である。作中では、主人公ブレイクがその冬に書いたとされる短編小説5作のうちの一つの題名として挙げられ[1]、物語終盤でブレイクが書き残す錯乱した手記の中でも「ユゴス、そしてさらに遠いシャッガイ」として、虚空の彼方にある場所として言及される[2]。この名前を土台に、後年ラムジー・キャンベルが短編「The Insects from Shaggai」(1964年)で異星としての詳細な設定を与えたとされるが、同作の原文は当サイトでは確認していない。
基本プロフィール
- 分類: 地名(滅亡した異星)
- 欧文表記: SHAGGAI
- 初出・出典: H・P・ラヴクラフト「暗闇の悪魔」(The Haunter of the Dark、1935年)における言及[1][2]。設定を拡張したラムジー・キャンベル「The Insects from Shaggai」(1964年、単行本『The Inhabitant of the Lake & Other Unwelcome Tenants』収録とされる)の原文は当サイトでは確認していない。
- 環境: ラヴクラフトの原文からは、ユゴスと並んで語られる「虚空の彼方にある遠い場所」であること以上は読み取れない[2]。双緑太陽に照らされた惑星といった具体的な環境設定は、キャンベル作品によるとされ、当サイトでは未確認である。
由来・モデル
「シャッガイ」という名称そのものの由来・語源については、当サイトでは一次資料で確認していない。ラヴクラフトの「暗闇の悪魔」に言及があることは確認できるが、命名の意図についての記述は原文中に見つからなかった。
歴史・年表
キャンベル作品が描くとされるシャッガイの都市・信仰・滅亡・生存者の流浪の経緯(近隣惑星への移動、地球ゴーツウッドへの到達、魔女団を利用した地球侵略計画など)については、キャンベル作品の原文を当サイトでは確認していないため、記述を控える。
性質・特徴
ラヴクラフトの「暗闇の悪魔」では、シャッガイは「ユゴス、そしてさらに遠いシャッガイ」という一節でユゴスと並べて語られ、「虚空の彼方の暗黒の諸惑星」に連なる遠い場所として描かれる[2]。同じ場面ではアザトースの名も呼ばれているが[2]、この一節だけからシャッガイとアザトースの関係を断定することはできない。双緑太陽や昆虫族シャンによるアザトース信仰といった具体的な設定は、キャンベル作品によるものとされ、当サイトでは確認していない。
関連する人物・存在
- グロス: シャッガイの滅亡に関与したとする説があるとされるが、これはキャンベル作品に基づく整理であり、当サイトでは原文を確認していない。
- アザトース: 「暗闇の悪魔」の手記部分で、シャッガイへの言及と同じ場面に「アザトースよ、慈悲を」という一節がある[2]。シャッガイの昆虫族(シャン)がアザトースを信仰するという設定は、キャンベル作品によるものとされ、当サイトでは確認していない。
主要登場作と読みどころ
- 「暗闇の悪魔」(The Haunter of the Dark、1935年): H・P・ラヴクラフトの短編。シャッガイの名が2箇所で言及される[1][2]。
- 「The Insects from Shaggai」(1964年): ラムジー・キャンベルの短編。シャッガイに具体的な設定を与えたとされる。原文は当サイトでは確認していない。
- リン・カーター「Shaggai」: キャンベル作品とは異なる設定を描くとされるが、原文は当サイトでは確認していない。
よくある誤解
Q. シャッガイはH・P・ラヴクラフトの原典に登場する地名ですか?A. はい、名前だけであれば登場します。短編「暗闇の悪魔」(1935年)の中で、主人公ブレイクの短編小説の題名として、また物語終盤の手記の中で「ユゴス、そしてさらに遠いシャッガイ」として言及されています[1][2]。ただし、双緑太陽の異星や昆虫族シャンといった具体的な設定を与えたのは、後年のラムジー・キャンベルの作品です。
Q. シャッガイの滅亡はグロスの仕業だと確定しているのですか?A. 当サイトではキャンベル作品の原文を確認していないため、シャッガイ滅亡の経緯やグロスとの関係についての記述の有無を確認できていません。
出典
主な参照資料(ラヴクラフト自身の言及は公式アーカイブ本文から英文+試訳で引用しています。キャンベル作品は原文を確認できていないため引用していません):
- [1] “During that first winter he produced five of his best-known short stories—’The Burrower Beneath’, ‘The Stairs in the Crypt’, ‘Shaggai’, ‘In the Vale of Pnath’, and ‘The Feaster from the Stars’…”(訳: 「その最初の冬の間に、彼(ブレイク)は代表作となる短編小説を5作書き上げた——『穴を穿つもの』『地下納骨堂の階段』『シャッガイ』『プナースの谷にて』『星から来た饗宴者』……」) — H. P. Lovecraft, “The Haunter of the Dark”, 公式アーカイブ ↩
- [2] “I remember Yuggoth, and more distant Shaggai, and the ultimate void of the black planets.”(訳: 「私はユゴス、そしてさらに遠いシャッガイ、そして黒い諸惑星の窮極の虚空を思い出す」) — H. P. Lovecraft, “The Haunter of the Dark”, 公式アーカイブ ↩




