概要
『The Mound: Omen of Cthulhu』は、チリのACE Teamが開発しNaconが販売する最大4人協力型のホラーゲームで、2026年7月15日にPC・PlayStation 5・Xbox Series X|S向けに発売されました。プレイヤーは16世紀の探検家の一団となり、ガレオン船を拠点に、呪われた密林の奥へと財宝を求めて遠征を繰り返します。クロスプレイと日本語インターフェース・字幕に対応しており、2026年7月時点のSteamユーザーレビューは1,914件中66%が好評の「賛否両論」となっています。
クトゥルフ神話との関係
本作はH.P.ラヴクラフトの諸作品、とりわけ題名の由来となった中編「The Mound(墳丘)」に着想を得ています。副題に名を冠するクトゥルフの存在は「前兆(Omen)」として物語に影を落とし、密林では超常的な力がプレイヤーの知覚そのものを歪めていきます。恐怖を直接の襲撃としてではなく、現実と幻覚の境界を崩し正気を蝕む不可知の圧力として描く設計は、コズミック・ホラーの精神を協力プレイへ移し替えた試みと言えます。
独自の要素・原典との違い
舞台を16世紀の南米ジャングルに設定し、遠征と帰還を繰り返すエクストラクション型の構造を採用した点が本作の独自色です。中核となる「狂気システム」はプレイヤーごとに知覚を歪め、仲間と見えているものが食い違うことで疑心暗鬼を生み、空間オーディオの近接ボイスチャットによる意思疎通が攻略の鍵になります。発売直後の評価は、この着想と雰囲気を称賛する声がある一方で賛否両論に分かれており、今後のアップデートが注目されます。


