概要
語り手アントワーヌは、「不幸で呪われたC伯爵家の最後の一人」として、「90年もの昔」に古城の残った一塔で生まれた、と書き出します。父は彼が生まれる一か月前に、城の使われていない胸壁から落ちた石に当たって32歳で死に、母は出産で死にました。育てたのは老僕ピエールひとり。一族の当主は誰も32歳を大きく越えて生きられない──その呪いの由来を、彼は21歳の誕生日に渡された家伝の文書で知ります[1]。
ラヴクラフトが1908年に書いた約3,700語の短編で[2]、公式アーカイブの年譜では、これより前に置かれる現存の小説は1905年以前の少年期の習作だけです。活字になったのは8年後、1916年11月の『ユナイテッド・アマチュア』誌でした[3]。
筋は、13世紀の呪いの物語と、期限を目前にした語り手の地下探検の二つでできています。一族の呪い、朽ちた城、地下の扉、正体を明かして死ぬ敵。のちの墓やチャールズ・デクスター・ウォードの事件に出てくる材料が、ここでは一つの城の中にまとめて置かれています。
作品情報
- 原題: The Alchemist
- 執筆: 1908年[2]
- 初出: 『ユナイテッド・アマチュア』第16巻第4号、1916年11月、53–57ページ[3]
- 分量: 約3,700語(公式アーカイブ本文を機械集計)
- 語り: 一人称。語り手は事件から長い年月を経て、90歳で書いている
- 舞台: フランス。丘の上の古城と、麓の原生林、丘の中腹の峡谷
- 主題: 一族の呪い、期限つきの生、地下の扉、不老の秘薬
登場神格・用語
クトゥルー神話固有の神格・魔導書は登場しません。作中の固有名を挙げます。
- アントワーヌ: 語り手で、C伯爵家の最後の一人です。両親を知らず、老僕に育てられ、城の書庫と丘の森で少年期を過ごしました。「自然の中の暗く隠されたもの」を扱う学問に早くから惹かれます
- ピエール: 老僕。語り手の唯一の養育者で、農民の子との交わりを禁じました。語り手はのちに、その理由が「一族の呪いの噂を耳に入れないため」だったと知ります
- ミシェル・モーヴェ(Michel Mauvais): 13世紀、伯爵領に住んだ老人。「モーヴェ(邪悪)」は評判からついた通称です。賢者の石と不老不死の霊薬を求め、黒魔術と錬金術に通じていました。妻を悪魔への生贄に焼いた、農民の子の失踪は彼らの仕業だ、と噂されます
- シャルル・ル・ソルシエ(Charles Le Sorcier): ミシェルの息子。父と同じ術に長け、「魔法使い(ル・ソルシエ)」と呼ばれました。父子は「凶悪な性質の中に、ひとすじの人間らしさ」として互いへの強い愛情を持っていた、と文書は記します
- アンリ伯爵: 13世紀の当主。息子ゴドフロワの失踪に逆上してミシェルを殺します
- ゴドフロワ、ロベール、ルイ: 呪いののち、順に32歳前後で死んだ当主たち。以後「アンリ、ロベール、アントワーヌ、アルマン」の名が何世紀にもわたって繰り返されます
あらすじ
一塔だけ残った城
城は丘の頂にあり、麓は原生林に覆われています。封建時代には「全フランスでもっとも恐れられた要塞のひとつ」で、男爵も伯爵も王さえも退けましたが、いまは違います。困窮に近い貧しさと、商いで暮らしを立てることを許さない家名の誇りとが、城を朽ちるにまかせました。崩れる石垣、草に埋もれた庭園、干上がった濠、傾く塔。内側では沈む床、虫食いの羽目板、色褪せた綴れ織り。四つの大塔は一つずつ廃墟になり、最後の一塔だけが「かつて強大だった領主の、悲しく縮んだ子孫」を住まわせています[1]。
語り手はその塔の暗い一室で生まれました。父は32歳で、彼が生まれる一か月前に死んでいます。城の見捨てられた胸壁から「どういうわけか外れた石」が落ちてきたのです。母は出産で死に、教育は老僕ピエールだけが担いました。ピエールは丘の麓に散らばる農民の子と語り手を遊ばせません。当時は「高貴な生まれが庶民との交わりを許さない」からだと説明されましたが、本当の目的は、農民が炉端で夜ごと語る「一族への恐ろしい呪い」の噂を耳に入れないことでした[1]。
孤立した少年は、影の多い書庫の古書を読み、丘の森をあてもなく歩きます。心には早くから憂鬱の影が差し、「暗く隠されたもの」の学問がもっとも強く彼を捉えました。自分の一族についてはほとんど教えられず、わずかに知ったことは彼を沈ませます。老いて口の緩んだピエールの言葉の断片を継ぎ合わせて、彼は気づきます。一族の伯爵は皆、早く死んでいる。老人が口にする「何世紀ものあいだ、爵位の持ち主の命を32年からさほど越えさせなかった呪い」と、それはつながっていました[1]。
21歳の誕生日の文書
21歳の誕生日、ピエールは父から子へ代々受け継がれ、書き継がれてきた文書を渡します。語り手はこのとき超自然への信仰が「確固として根深かった」ので、信じがたい内容を嘲って退けることができませんでした[1]。
文書は13世紀へ遡ります。城がまだ難攻不落だったころ、領内に「農民よりわずかに上」の身分の老人ミシェルが住んでいました。人は彼をモーヴェ(邪悪)と呼びました。賢者の石と不老不死の霊薬を求め、黒魔術と錬金術に通じている。息子のシャルルも同じ術に長け、ル・ソルシエ(魔法使い)と呼ばれました。正直な者は皆この父子を避け、老ミシェルは妻を悪魔への生贄に焼いたと言われ、農民の子の失踪はこの二人の戸口に帰せられました。ただ、父は息子を激しく愛し、息子は父を「子としての情を越えて」慕っていました[1]。
ある夜、当主アンリ伯爵の息子ゴドフロワが消えます。狂乱した父を先頭にした捜索隊が魔法使いの小屋に踏み込むと、老ミシェルが「巨大な、激しく煮え立つ大釜」の前にいました。確かな理由もなく、怒りと絶望の狂気のまま、伯爵は老人に手をかけ、放したときには死んでいました。そのころ城では、召使いたちが喜んで叫んでいます。ゴドフロワは城の遠い使われていない部屋で見つかった。「哀れなミシェルは無駄に殺された」と伝えるには遅すぎました[1]。
伯爵と従者が小屋を離れようとしたとき、木立の間からシャルルが現れます。何が起きたかを召使いのざわめきで知っても、最初は父の死に動じないように見えました。それからゆっくり伯爵に近づき、鈍く、しかし恐ろしい声で呪いを宣します。「汝の人殺しの血筋に、汝より長く生きる貴族が決してあらぬように」。言い終えるや黒い森へ跳びすさり、上着から無色の液体の小瓶を取り出して父の殺害者の顔へ投げつけ、夜の帳の向こうへ消えました。伯爵は声もなく死に、翌日埋葬されます。生まれてから「32年と少し」でした。農民が森と草地を隈なく探しても、暗殺者の痕跡はありません[1]。
呪いの記憶は薄れます。悲劇の「罪なき原因」だったゴドフロワが爵位を継ぎ、狩りの最中に矢で死んだときも、32歳でしたが、人々は悲しむだけでした。年月ののち、次の当主ロベールが理由もなく近くの野原で死んでいるのが見つかったとき、農民は囁きます。領主は32歳の誕生日を過ぎたばかりだった、と。ロベールの息子ルイは同じ歳で濠に溺れ、以後「アンリ、ロベール、アントワーヌ、アルマン」が、幸福で徳ある人生から、先祖が殺された歳の少し手前で奪われていきました[1]。
残り11年
「私に残されているのはせいぜい11年だと、読んだ言葉が確かなものにした」。それまで軽く見ていた自分の命が日ごとに大切になり、語り手は黒魔術の探究を深めます。孤立していた彼に近代の科学は何の印象も与えず、「中世にいるように」、老ミシェルと若いシャルルと同じ熱心さで悪魔学と錬金術の知識を集めました。それでも呪いの仕組みは分かりません。理性的な瞬間には自然な説明を求め、先祖の早死にをシャルルとその子孫の仕業と考えますが、調べると錬金術師に子孫はいない。彼はまた呪術の研究に戻り、一族を解放する呪文を探します[1]。
ひとつだけ決めたことがあります。決して結婚しない。一族にほかの分家はないから、呪いは自分で終わらせられる、と。
独り、朽ちた城を歩く
30歳が近づいたころ、ピエールが死にます。語り手は独りで彼を、生前歩き回るのを好んだ中庭の敷石の下に葬りました。大要塞に残る人間はただ一人になり、「差し迫った破滅への無益な抗議」を心はやめ、先祖たちが遭った運命と「ほとんど和解」します。時間の多くは、子どものころ恐れて近寄らなかった廃墟の広間と塔の探検に費やされました。ピエールが言うには、そのいくつかは「四世紀以上、人の足が踏んでいない」。埃と湿気で崩れる家具、見たことのない量の蜘蛛の巣、骨ばった翼を打つ大蝙蝠[1]。
自分の歳は日と時間まで克明に記録しました。書庫の大時計の振り子がひと振りするごとに、「運命づけられた生」がそれだけ減っていくからです。先祖の多くはアンリ伯爵の享年の少し前に捕まっていたので、彼は「未知の死」の到来を絶えず見張ります。どんな形で来るか分からないが、「臆病な、受け身の犠牲者」としては迎えまい、と決めていました[1]。
落とし戸と樫の扉
「地上に留まれる最後の刻」と感じていた時まで一週間を切ったある日、語り手は城の見捨てられた部分でもっとも長い探検に出ます。午前中はもっとも荒れた塔の半壊した階段を上り下りし、午後には下層へ降りました。中世の牢か、あるいは後世に掘られた火薬庫のように見える場所。硝石の結晶に覆われた通路を進むと敷石が湿り、松明の光の先に、水染みのある壁が行く手を塞ぎます。引き返そうとして足元を見ると、輪のついた小さな落とし戸がありました[1]。
苦労して持ち上げると黒い穴が開き、松明を揺らす悪臭の気体が立ちのぼり、石段の上端が見えます。松明が安定して燃えるのを待って、彼は降りました。段は多く、地下深くに違いない狭い石畳の通路に出ます。通路は長く、湿気の滴る「巨大な樫の扉」で終わり、押しても引いても開きません。諦めて石段のほうへ戻りかけたとき、「人間の心が受け取りうるもっとも深く、気の狂いそうな衝撃」が訪れます。背後で、重い扉が錆びた蝶番の上でゆっくり軋んで開いたのです[1]。
扉の向こうの男
振り返った先、古いゴシック様式の戸口に人が立っていました。頭巾帽と、暗い色の長い中世風の上着。長い髪と流れるような髭は「恐ろしいほど濃い黒」で、信じがたい量。額は並外れて高く、頬は落ちくぼんで皺が深く、手は長く鉤爪のように節くれ、そのどれもが「人間には見たことのない、死のような大理石の白さ」でした。骸骨のように痩せた体は奇妙に曲がり、ゆったりした衣の襞にほとんど埋もれています。何より奇妙なのは目でした。「底知れぬ黒の双つの洞窟」。理解の深さと、人間離れした邪悪さ。その目が語り手を釘づけにします[1]。
男は、中世の学者が使った「崩れたラテン語」で話し始めます。語り手が古い錬金術師と悪魔学者の書物で慣れ親しんだ言葉です。男は一族の呪いを語り、語り手の死期を告げ、先祖が老ミシェルに働いた不正を蒸し返し、シャルルの復讐を得意げに語ります。若いシャルルが夜に逃げ、年月ののち戻ってきて、父の享年に近づいた跡継ぎゴドフロワを矢で殺したこと。ひそかに領地へ戻り、当時から見捨てられていたこの地下室に、誰にも知られず住みついたこと。ゴドフロワの息子ロベールを野原で捕らえ、毒を喉へ流し込み、32歳で死なせたこと[1]。
ここで語り手は、最大の謎──シャルルが自然の理で死んだはずの時代以後、呪いはどうやって続いたのか──を自分で考えるしかなくなります。男は父子の錬金術の研究へ話をそらし、とりわけシャルルが探した「飲む者に永遠の命と若さを与える霊薬」について熱っぽく語ったからです。一瞬、その熱意が目から憎悪を消したように見えましたが、すぐに凶悪な光が戻り、蛇のシューッという音に似た音とともに、男はガラスの小瓶を振り上げます。「600年前にシャルル・ル・ソルシエが先祖の命を終わらせたのと同じやり方で」語り手を殺すつもりでした[1]。
松明
自衛の本能が金縛りを破り、語り手は消えかけた松明を男に投げつけます。小瓶は通路の石に当たって無害に砕け、男の上着に火がつき、「陰惨な輝き」が場面を照らしました。暗殺者の上げた恐怖と無力な悪意の叫びに、語り手の神経は耐えられず、ぬめる床に倒れて気を失います[1]。
意識が戻ると真っ暗でした。それ以上見たくない気持ちと好奇心とが争い、好奇心が勝ちます。この邪悪な男は誰か。どうやって城壁の内へ入ったのか。なぜ哀れなミシェルの仇を討とうとするのか。シャルルの時代から何世紀ものあいだ、呪いはどう続いたのか。「長年の恐怖が肩から下ろされた」。倒した男こそが呪いの危険のすべての源だと、彼には分かっていました。火打石で予備の松明に火をつけると、まず「歪んで黒焦げになった」男の姿が見えます。恐ろしい目は閉じていました[1]。
ゴシックの扉の向こうは、錬金術師の実験室のような部屋でした。隅には松明の光にきらめく「輝く黄色い金属」の山。金だったかもしれませんが、語り手は調べません。部屋の奥には、丘の森の峡谷のひとつへ通じる開口部がありました。男がどうやって城へ入ったかが、ここで分かります[1]。
「私だ!」
戻り際、顔を背けて遺体の脇を通ろうとしたとき、かすかな音が聞こえます。命がまだ完全には尽きていない。焦げて縮んだ姿を調べると、焼けた顔よりなお黒い目が大きく開き、ひび割れた唇が言葉を作ろうとしていました。「シャルル・ル・ソルシエ」の名、「年月」と「呪い」という語。つながりは分からない。語り手が意味を解さないのを見て、黒い目は再び憎しみに光り、男は最後の力で頭をもたげ、恐怖に固まった語り手に向かって、死にぎわの息で叫びました[1]。
「愚か者め。私の秘密が分からぬのか。600年ものあいだ汝の家への恐ろしい呪いを果たしてきた意志を、見抜く頭がないのか。永遠の命の大霊薬の話をしたではないか。錬金術の秘密がどう解かれたか知らぬのか。言ってやろう、それは私だ! 私だ! 私だ! 600年、復讐を保つために生きてきたのは──私こそシャルル・ル・ソルシエなのだから!」[1]
この叫びが本文の最後の一行です。
読みどころと注目テーマ
最初の一文が結末を明かしている
語り手が生まれたのは、本人の言葉で「90年もの昔」。一族の男は誰も32歳を大きく越えて生きていないと分かった時点で、読者はこの語り手が呪いを生き延びたことを知ることになる。つまり物語の問いは「彼はどうやって死ななかったか」になります。原文はこの仕掛けをことさら強調せず、冒頭の一語に置いたまま進みます。
600年、手で実行されてきた呪い
家伝の文書を読んだ語り手は、「理性的な瞬間」には呪いを人の仕業と考え、シャルルの子孫を探して見つけられず、また呪術の研究に戻ります。答えは本人でした。600年、城の地下に住みつき、当主が32歳に近づくたびに殺してきた男がいた。矢、毒、濠。文書が超自然の呪いとして記録してきた死は、一つずつ手で実行されていたことになります。超自然の要素として残るのは、霊薬による延命ただ一つです。
「父を殺された息子」の復讐
文書は魔法使い父子を「正直な者が皆避けた」存在として書き、妻を焼いた、子どもを消した、という噂も並べます。それでも、父子のあいだの愛情だけは「ひとすじの人間らしさ」として残されました。伯爵がミシェルを殺したのは「確かな理由もなく」、しかも息子は無事だった。シャルルの呪いは、この不正への返答です。600年の復讐という規模で見れば怪物ですが、出発点には殺された父がいる。原文はシャルルを弁護しませんが、彼を「哀れなミシェル」の息子として書くことはやめません。
のちの作品に受け継がれた部品
一族の記録を読んで自分の運命を知る語り手、四世紀踏まれていない廃墟、地下の扉、錬金術と延命、正体の告白で終わる結末。これらは、9年後の墓の霊廟と一族の日記、チャールズ・デクスター・ウォードの事件の錬金術師ジョゼフ・カーウェンと地下の実験室、壁のなかの鼠の一族の館の地下へと、形を変えて現れます。
執筆背景と影響
公式アーカイブの年譜は本作を1908年に置いています[2]。同じ年譜で、これより前の現存する小説は「洞窟の獣」(1905年4月21日)までの少年期の作品です。本作のあと、年譜には1917年の墓まで小説の項がありません。
初出は『ユナイテッド・アマチュア』第16巻第4号(1916年11月)、53ページから57ページ[3]。執筆から8年後の掲載でした。
舞台はフランス、時代は13世紀からの600年です。ニューイングランドも、夢の国も、神話固有の名も出てきません。城と呪いと地下室というゴシック小説の道具立てだけで組まれた作品で、エドガー・アラン・ポーの読者にはなじみ深い型ですが、原文にポーの名は出てきません。
出典
[1] H. P. Lovecraft, “The Alchemist” (本文). The H. P. Lovecraft Archive.https://www.hplovecraft.com/writings/texts/fiction/a.aspx本記事の引用・要約はすべてこの本文に基づきます。訳文は当サイトによる試訳です。
[2] “Lovecraft’s Fiction” (作品年譜). The H. P. Lovecraft Archive.https://www.hplovecraft.com/writings/fiction/執筆時期(1908年)、および「洞窟の獣」1905年4月21日・「墓」1917年6月の出典。
[3] “Data Page for ‘The Alchemist'” (作品情報・出版履歴). The H. P. Lovecraft Archive.https://www.hplovecraft.com/writings/fiction/a.aspx初出『ユナイテッド・アマチュア』第16巻第4号(1916年11月)53–57ページの出典。
関連作品ガイド ── どれから楽しむか
- 墓 — 本作の9年後、作者が小説に戻った最初の一本。一族の記録と地下の空間という本作の部品が、今度は「語り手自身が一族に取り込まれる」話に組み替えられます。
- チャールズ・デクスター・ウォードの事件 —錬金術師が何世紀も生き延び、子孫の前に現れる。本作のシャルルを、長編一本ぶんの調査劇へ拡げた作品として読めます。
- 洞窟の獣 — 本作の3年前、現存する小説では本作の直前にあたる少年期の作品。地下と、正体の判明する結末という点で本作と並びます。
- 壁のなかの鼠 — 一族の館の地下に、一族の過去がそのまま残っている話。本作の城の地下室が、あちらでは地下都市の規模になります。



