イベント — CHAOSIUM CON US 2027

Chaosium Con US 2027

『クトゥルフの呼び声』などの版元ケイオシアムが、2027年4月8〜11日開催の公式コンベンション「Chaosium Con US 2027」を発表。バッジ販売とホテルブロック予約の受付が始まった。

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概要

TRPG『クトゥルフの呼び声(Call of Cthulhu)』の版元であるアメリカのケイオシアム(Chaosium)社は、2026年8月14日、公式コンベンション「Chaosium Con US 2027」を2027年4月8日から11日にかけて開催すると発表しました。同時にバッジ販売とホテルの部屋割り当て(ホテルブロック)予約の受付が始まっています[1]。

発表の内容

ケイオシアム公式サイトのブログに、Michael O’Brien氏名義で2026年8月14日付の投稿として掲載されました。見出しは「Chaosium Con US returns in 2027, April 8 – 11 – and Badges and Hotel Block are now open!」で、本文は「The stars will again be right, as Chaosium Con US returns in 2027, April 8 – 11.」(星辰が再び正しき位置に至るとき、Chaosium Con USは2027年、4月8日から11日にかけて帰ってくる)という一文と、登録先である外部サイトtabletop.eventsへのリンクのみで構成されています[1]。

公式発表がリンクする登録ページ(tabletop.events)には、以下の情報が記載されています[2]。

  • 日程: 2027年4月8日(木)〜11日(日)。木曜19時からは参加者同士の交流イベント「Chaosium Mixer」も予定されている
  • 会場: Ann Arbor Marriott Ypsilanti at Eagle Crest(ミシガン州イプシランティ、デトロイト・メトロ空港から西へ約17マイル)。2026年開催時と同じ会場としている
  • バッジ販売: 2026年8月10日開始
  • ホテル予約: 会場ホテルの部屋割り当て(グループレート)予約が開始済み。Passkey経由で予約可能
  • イベント応募: 2026年11月30日開始、2027年4月2日締切。イベント登録(参加者による事前予約)は2027年2月27日開始
  • 企画内容: ゲームセッション、LARP、ケイオシアム制作陣によるVIPセッション、セミナー・パネルディスカッション、Chaosium Collectibles Auction、Issaries Great Market(希少なケイオシアム関連品の即売)、Call of Cthulhu・RuneQuest・Pendragonのコミュニティコンテンツ即売コーナーなど

Chaosium Conとは

Chaosium Con USは、ケイオシアム社が自社主催で運営する公式コンベンションです。公式ブログの過去投稿によれば、同社は米国版に加えて、Chaosium Con UK(2027年はベッドフォードシャーのCranfield Management Development Centreで5月27〜30日開催予定)、Chaosium Con EU(2026年はポーランド・グダンスクで10月30日〜11月1日開催)、Chaosium Con New Zealand(2026年はウェリントンで11月22〜23日開催)など、複数の国・地域で並行して公式コンベンションを展開しています[3]。

米国版に限っても、公式ブログの告知履歴を辿ると、2025年4月10〜13日にミシガン州アナーバーで、2026年4月16〜19日には同じくAnn Arbor Marriott Ypsilanti at Eagle Crestで開催されており、2027年も同一会場での開催が続く形です[4][5][2]。ケイオシアム公式サイトで確認できたのはこの範囲までで、「第何回目」にあたるかや、これより前の開催実績については公式ページ上に明示されていませんでした。

「遊ばれる文化」としてのクトゥルフ神話

H・P・ラヴクラフトが1920〜30年代に書いた原典小説には、体系だった神格分類もゲームルールも存在しません。ラヴクラフトが読者に手渡したのは断片的な目撃談であり、「事典」ではなく「暗示」でした。当サイトではこれを「原典(第1層)」と呼び、その後の後続作家による神話拡張(第2層)、そして1981年にケイオシアム社がサンディ・ピーターセンの設計で刊行したTRPG『クトゥルフの呼び声』に始まる「TRPG設定(第3層)」を、性質の異なる別々の層として区別しています。詳しくは「原典/ダーレス系拡張/TRPG設定——三層で読み解くクトゥルフ神話」を参照してください。

TRPG版『クトゥルフの呼び声』は、遊ぶために原典にもダーレス系拡張にも存在しなかった数値化・体系化を必要としました。この「プレイ可能にする」という要請から、40年以上にわたって独自の系譜が育っていったことは、「クトゥルフ神話TRPGの刊行史」に詳しくまとめています。その設計を担ったサンディ・ピーターセンの経歴は「サンディ・ピーターセン」を、TRPGそのものの現行ルールについては「クトゥルフの呼び声TRPG」をあわせてご覧ください。

Chaosium Con USのような版元公認のコンベンションは、この系譜のさらに先——「読む文学」から「遊ぶゲーム」へ翻案されたクトゥルフ神話が、今度は「現地に集まって遊ぶ場」として制度化された姿だと言えます。ゲームセッションや制作陣とのVIPセッション、パネルディスカッションといった企画は、TRPGという参加型のメディアが持つ「自ら演じ、拡張する」性質を、年に一度の実イベントとして体現するものです。奇しくも今回の告知文自体が「The stars will again be right(星辰が再び正しき位置に至るとき)」というラヴクラフト作品由来の言い回しを引用しており[1]、原典の一節がTRPGの祭典を呼び込む合言葉として使われている点にも、この系譜の連続性が表れています。

参考資料

  • [1] Chaosium Inc. “Chaosium Con US returns in 2027, April 8 – 11 – and Badges and Hotel Block are now open!” (Posted by Michael O’Brien, 14th Aug 2026) https://www.chaosium.com/blogchaosium-con-us-returns-in-2027-april-8-11-and-badges-and-hotel-block-are-now-open/
  • [2] tabletop.events “Chaosium Con US 2027” (公式発表からのリンク先の登録ページ) https://tabletop.events/conventions/chaosium-con-us-2027
  • [3] Chaosium Inc. “Save these dates! Chaosium Con US and Chaosium Con UK dates set for 2027” (Posted by Michael O’Brien, 23rd Jul 2026) https://www.chaosium.com/blogsave-these-dates-chaosium-con-us-and-chaosium-con-uk-dates-set-for-2027
  • [4] Chaosium Inc. “Event submission is open for Chaosium Con USA” (Posted by Michael O’Brien, 30th Nov 2024) https://www.chaosium.com/blogevent-submission-is-open-for-chaosium-con-usa
  • [5] Chaosium Inc. “Save the date! Chaosium Con USA returns to Ann Arbor MI, April 16th – 19th” (Posted by Michael O’Brien, 27th Sep 2025) https://www.chaosium.com/blogsave-the-date-chaosium-con-usa-returns-to-ann-arbor-mi-april-16th-19th

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