編集部注(拡張神話): 本記事が扱うクタニドは、H・P・ラヴクラフト存命期のパブリックドメイン原典には登場しません。ブライアン・ラムレイが1975年に発表した『The Transition of Titus Crow』で創造した、後年の拡張神話に属する存在です。同作は現時点でパブリックドメインではないため、本記事は原文からの引用を行わず、公知の設定情報の要約のみで構成しています。
概要
イギリスの作家ブライアン・ラムレイが「タイタス・クロウ」シリーズで創造した「旧神(Elder Gods)」の長。クトゥルフと外見上ほぼ同一とされながら、その双子の兄弟として位置づけられ、旧支配者陣営とは対極の慈悲深い存在として描かれる。
基本プロフィール
- 分類: 旧神(ラムレイの体系における善性の勢力)
- 欧文表記: KTHANID
- 初出: ブライアン・ラムレイ『The Transition of Titus Crow』(1975年、タイタス・クロウ・シリーズ第2作)
- 象徴するテーマ: クトゥルフの対極、暴力を振るえない神性、旧神陣営の指導者
性質と権能
姿かたちはクトゥルフに酷似するとされるが、瞳の色が金色である点で識別されるという。ラムレイの設定では、暴力そのものを振るうことができない性質を持つとされ、旧支配者たちの脅威に対しては人間や他の旧神と協力して対抗する側に回る。
基本設定
クトゥルフの双子の兄弟という関係性に加え、後の作品ではタイタス・クロウの盟友の一人である女性キャラクターの伯父(または類する近親者)として位置づけられるなど、シリーズを通じて人間側の登場人物と交流を持つ数少ないマイソス存在として描かれる。
他の存在との関係
拠点は次元界エリュシア(Elysia)にあり、そこで旧神たちを率いているとされる。ラムレイの体系では、クトゥルフの姪とされるクティラ(当サイトではcthyllaとして拡張神話に分類)ともつながりが設定されている。
後世の展開
近年ではボードゲーム『クトゥルフ・デス・メイ・ダイ』にも協力的な「旧神」キャラクターとして採用されるなど、ラムレイの原作を離れて派生作品にも取り上げられる例が見られる。本記事執筆時点でこれらの後年の扱いを網羅的に裏付ける一次資料は未確認であり、確度の高い一般的傾向として記載するにとどめる。





