概要
鋭角であるはずの場所が鈍角に見え[1]、奥に進むほど空間が縮小するなど、視覚情報と重力・距離の感覚が一致しない[2]歪んだ次元の建築を表現する手法[3]。
基本プロフィール
- 分類: 概念
- 欧文表記: NON-EUCLIDEAN GEOMETRY
- 初出・出典: クトゥルフの呼び声(1926年執筆/1928年発表)
由来と歴史 / 詳細設定
19世紀から20世紀初頭にかけて数学界で確立された非ユークリッド幾何学やアインシュタインの相対性理論など、当時の「新しい科学概念」をラヴクラフトがいち早くホラーのガジェットとして取り入れた。「見慣れた現実の消失」を数理的に表現した言葉である。
性質と影響
建築の描写だけで視覚的なめまいや理性の揺らぎを発生させ、人間が住む三次元宇宙の安定性が局所的に崩壊しているという物理的恐怖を演出する。
関連する用語
ルルイエ、鋭角と鈍角、次元の障壁、魔女の家
出典
- [1] “twisted menace and suspense lurked leeringly in those crazily elusive angles of carven rock where a second glance shewed concavity after the first shewed convexity.”(訳: 「彫り込まれた岩の、狂おしいほど捉えどころのない角度の中には、ねじれた脅威とサスペンスがいやらしく潜んでいた。最初は凸に見えたものが、二度見すると凹に見えるのだ」) — H. P. Lovecraft, “The Call of Cthulhu”(1926年執筆/1928年発表), hplovecraft.com ↩
- [2] “One could not be sure that the sea and the ground were horizontal, hence the relative position of everything else seemed phantasmally variable.”(訳: 「海と地面が水平であるという確信すら持てず、それゆえ他の全てのものの相対的な位置関係が、幻のように定まらないものに見えた」) — 同上, hplovecraft.com ↩
- [3] “the geometry of the dream-place he saw was abnormal, non-Euclidean, and loathsomely redolent of spheres and dimensions apart from ours.”(訳: 「彼が目にした夢の場所の幾何学は異常で、非ユークリッド的であり、我々のものとは異なる球体や次元を忌まわしくも思わせるものだった」) — 同上, hplovecraft.com ↩





