概要
2026年8月18日 発売済み — 本記事は発売前の先行紹介として公開し、発売後に評価・レビュー状況を追記した。2026年8月27日、Switch 2版が2027年に発売されると発表された。
『The Sinking City 2 ~シンキング シティ 2~』は、ウクライナのFrogwaresが開発・発売するサバイバルホラーで、2026年8月18日にPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|Sで発売された[1]。日本語はインターフェース・字幕に対応している(音声は英語)[1]。舞台は超自然的な大洪水に飲み込まれつつある狂騒の1920年代のアーカム。物資の乏しい緊迫した環境で、探索と捜査を慎重に進めながら生き抜く三人称視点のサバイバルホラーです。物語の軸は、儀式の失敗によって魂を「幻夢境」に幽閉された恋人の救出。プレイヤーは災厄の中を進み、洪水の源を目指すことになります。前作『The Sinking City』が「探偵ゲーム」に軸足を置いていたのに対し、本作はサバイバルホラーへの明確な転換が公式に打ち出されており、開発資金の一部は2025年のKickstarterキャンペーン(大きな成功を収めたことで話題になりました)によって支えられています。
基本情報
Steam公式ストアページの記載による[1]。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発・発売元 | Frogwares |
| 配信開始 | 2026年8月18日 |
| ジャンル | アクション / アドベンチャー |
| 対応プラットフォーム | Windows |
| 対応言語 | 日本語あり(インターフェース・字幕) |
| Steam実績 | 23 |
| 価格(Steam日本) | 9,000円 |
| 公式サイト | frogwares.com |
最低動作環境は、Windows 11 x64、Intel Core i7-8700K または AMD Ryzen 5 3600X、メモリ16GB、GeForce GTX 1070 または AMD RX 5700(VRAM 8GB)、DirectX 12[1]。前作のリマスター版と同じく、要求は高い[6]。
公式が挙げる遊びの内容
Steam公式紹介文は、本作を「1920年代のアーカムを舞台にした三人称視点のサバイバルホラー」と説明し、次の要素を挙げる[1]。
- 物資が乏しく緊迫感に満ちた世界。深まるプレッシャーと恐怖と向き合いながら、謎の捜査を慎重に進めて生き抜く
- 所持品を管理し、不気味なパズルに挑む。近道を解放すれば、前の場所に戻って物資やアップグレードを手に入れられる
- 徒歩や小舟での移動ルート、崩れた防波堤の裏の近道、板で塞がれた応接室
- 敵として 「スリザー」(死者を蘇らせる)、「深きものども」(暗黒の海より湧き出る)、「影」(空間を歪める)
- 正面から立ち向かうべき時もあれば、退却して再武装し、避難所で装備を見直す必要がある場合も
- 任意捜査の事件は進行を妨げないが、より安全なルートや貴重な物資、アップグレードを確保できる
- 儀式の痕跡を読み解き、凄惨な手がかりを精査して、存在してはならない日記を解読する
「退却して再武装する」という選択肢が公式に挙げられている点が、前作との違いをよく示している[1]。前作は捜査が主で戦闘は従だったが、本作は生存そのものが目的になっている。
クトゥルフ神話との関係
舞台となるアーカムは、H・P・ラヴクラフトが創造したニューイングランドの架空都市そのものです。公式の紹介文ではラヴクラフト世界のサバイバルホラーであることが明言されており[1]、敵として暗黒の海から湧き出る深きもの、死者を蘇らせる「スリザー」、空間を歪める「影」などが登場します。恋人の魂が囚われる「幻夢境」は、「未知なるカダスを夢に求めて」に代表される幻夢境ものの設定を正面から取り込んだもので、水没する街・異形の神への対峙・禁断の儀式といったコズミックホラーの中核意匠が全編を貫きます。前作『The Sinking City』(オークモント市が舞台)から、いよいよ神話の中心地アーカムへと舞台を移す形です。
独自の要素・原典との違い
公式情報から見える最大の変化は、前作の「戦闘は添え物の探偵オープンワールド」から「物資管理と戦闘が生存に直結するサバイバルホラー」へのジャンル転換です。一方で、儀式の痕跡を読み解き、手がかりを精査し、日記を解読する「自由な捜査」もFrogwaresの探偵ゲームとしてのルーツとして残されており、任意の捜査事件を解決することで安全なルートや装備強化を確保できる設計が予告されています。徒歩と小舟で移動する水没都市の探索、病院や魚市場といった各地区の描き込みなど、前作の「水に侵された街」の空気は引き継がれています。発売後の実際のレビュー動向は、次章「発売直前・発売後の状況」に追記しています。
発売直前・発売後の状況
Steam公式ストアページは、本作を2026年8月18日にPC(Steam/Epic Games Store/GOG)・PS5・Xbox Series X|Sで発売すると告知していた[1]。さらにPremium Editionの購入者には「24時間の先行アクセス(24-hour advanced access)」が付属します。日本時間8月17日夜の確認時点で、Steamストアページの表示は「先行アクセス開始(Advance Access On Now!)」に切り替わっており、Premium Edition購入者はすでに水没したアーカムへ潜れる状態でした。
2026年8月18日、通常版が予定どおり発売されました。翌19日朝(日本時間)のSteamストアページでは、ユーザーレビューが「非常に好評(Very Positive)」、287件中93%が好評という表示でした。2026年8月21日時点では、全言語・全購入形態を対象としたSteam公式のレビュー集計で総数618件のうち546件が好評(88%)となり、評価区分は「非常に好評」を維持していた[2]。2026年9月16日に当サイトが同じAPIで再取得したところ、総数1,725件・好評1,427件(約83%)で、区分は「非常に好評」のままだった[2]。日本語はインターフェースに対応しています。また、日本のXboxストアにも商品ページが公開され、「1920年代のアーカムを舞台にした三人称視点のサバイバルホラー」という設定説明に加えて、「超自然的な大洪水」「恋人の魂は、儀式の失敗により『幻夢境』に幽閉され」「暗黒の海より湧き出る『深きものども』」と、日本語の公式文言で神話用語が明記されています[3]。これらの用語が原典のどこから来たのかは、姉妹記事『The Sinking City 2』のアーカムと原典のアーカムで1つずつ照合しています。開発・発売元はFrogwares自身で、ジャンルは「炸裂した1920年代のアメリカ」を舞台にした三人称視点のサバイバルホラーと説明されています。水没したアーカムの路地と朽ちた邸宅を探索し、深きもの・ミゴ・オカルト狂信者といった原典由来のモンスターに加え、クトゥルフ神話を拡張する新規モンスターとも戦うことになる、と公式ストアページが明言しています。
2026年8月27日、「Future Games Show: gamescom 2026」に合わせてFrogwaresがSwitch 2版の発売を発表しました。Gematsuは「Frogwaresは、ラヴクラフト的サバイバルホラー続編『The Sinking City 2』のSwitch 2版を2027年にリリースする」と報じており、発売時期は2027年、PC/PS5/Xboxに続く4番目のプラットフォームとなります。[4]Switch 2版固有の技術仕様(解像度・フレームレートなど)は、この発表時点では確認できていません。
開発を支えたKickstarterキャンペーンは、公式Kickstarterページの募集期間表示によれば2025年3月6日から4月5日に実施され、6,181人の支援者から554,002ユーロを集めて成立した5。同プロジェクトページは2026年8月10日時点で27件の更新を重ねており[5]、発売直前まで支援者向けの情報発信が続いています。Frogwares公式(Steamニュース欄に転載された告知)は発売の約2か月前の時点で「支援者にはプラットフォームを選ぶアンケートを送り、その後デジタルキーを配布する」と案内していました。発売直前の8月にも支援者向けの更新が続いているとみられますが、Kickstarterの個々の更新本文はログイン壁の外から直接確認できず、本記事執筆時点では特定の更新(配布告知の文面そのもの)の引用は見送っています。
ゲームのアーカムと、ラヴクラフトが描いたアーカム
Steam公式の紹介文は、本作の舞台を水没した路地の街としてのアーカムと説明しています。これはFrogwaresによるゲーム独自の翻案であり、ラヴクラフトが原典で描いたアーカムそのものの設定ではない点は明確にしておきたいところです。
アーカムは、ミスカトニック大学を擁するラヴクラフト神話地理の中心都市で、モデルはマサチューセッツ州セイラムおよびプロヴィデンス。原典の年表では1888年に洪水があったことが記録されていますが、これは街の歴史上の一エピソードであり、街全体が恒常的に水没した状態として描かれたことはありません。物語の主な舞台となるのはミスカトニック大学の医学部や図書館、クライストチャーチ墓地、絞首刑人の丘といった実在感のある街並みで、「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」に描かれるチフス流行や、「ダニッチの怪」での学術調査など、知の中枢が怪異と接触する構図が繰り返し描かれてきました。
本作が採用する「大洪水に飲み込まれた1920年代のアーカム」は、この原典の街並みを土台にしつつ、サバイバルホラーというジャンルの要請から水没という設定を重ねたゲーム独自の翻案と整理できます。原典・ダーレス以降の拡張・TRPGによる拡張という三層の整理で言えば、本作の「水没したアーカム」はそのいずれの層にも属さない、ゲームメディアによる独自翻案として原典の記述と区別して扱う必要があります。
評価
数字は Steam公式のレビュー集計 による[2]。ここに書く以外の点数は当サイトでは扱わない。
| 時点 | Steam評価 | 総数 | 好評 | 好評率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月19日 | 非常に好評 | 287件 | — | 93% |
| 2026年8月21日 | 非常に好評 | 618件 | 546件 | 88% |
| 2026年9月16日 | 非常に好評 | 1,725件 | 1,427件 | 約83% |
件数が増えるにつれて好評率は下がっているが、区分は「非常に好評」を保っている[2]。発売直後の高い数字が、母数の増加とともに落ち着いていく典型的な動きである。
前作と並べると、続編のほうが高い[6]。
| 作品 | Steam評価 | 好評率 | Metacritic |
|---|---|---|---|
| The Sinking City 2 | 非常に好評 | 83% | 表示なし |
| The Sinking City(リマスター) | やや好評 | 75% | 71 |
なお本作のストアページにMetacriticスコアの表示はない[1]。
出典
- [1] Steam公式ストアページ『The Sinking City 2』(appid 2825860、該当ページ)。Steam公式のappdetails API(
store.steampowered.com/api/appdetails?appids=2825860&l=japanese&cc=jp)で取得した内容を確認した。開発・発売元 Frogwares、配信開始2026年8月18日、ジャンル「アクション/アドベンチャー」、対応プラットフォーム Windows、対応言語に日本語を含む、Steam実績23、Steam日本価格9,000円、公式サイト frogwares.com。紹介文の「『The Sinking City 2 ~シンキング シティ 2~』は、1920年代のアーカムを舞台にした三人称視点のサバイバルホラーです」「物資が乏しく緊迫感に満ちた世界」「所持品を管理し、不気味なパズルに挑みましょう。近道を解放すれば、前の場所に戻って物資やアップグレードを手に入れることもできるでしょう」「超自然的な大洪水に飲み込まれる寸前の、狂騒の1920年代の港町」「恋人の魂は、儀式の失敗により『幻夢境』に幽閉され」「死者を蘇らせる「スリザー」。暗黒の海より湧き出る「深きものども」。空間を歪め、神経を逆なでする「影」」「正面から立ち向かうべき時もあれば、退却して再武装し、避難所で装備を見直す必要がある場合も」「任意の捜査事件は進行を妨げることはありませんが、より安全なルートや貴重な物資、アップグレードを確保することで、その後の敵の遭遇を生き延びる確率を高めてくれます」、および最低動作環境(Windows 11 x64 / Intel Core i7-8700K | AMD Ryzen 5 3600X / 16 GB RAM / NVIDIA GeForce GTX 1070 | AMD RX 5700, 8GB VRAM / DirectX 12)。ストアページにMetacriticスコアの表示はない(2026年9月16日確認)。 ↩ - [2] Steam公式のレビュー集計API(
store.steampowered.com/appreviews/2825860?json=1&language=all&purchase_type=all)。2026年9月16日の取得時点でレビュー評価「Very Positive」、総数1,725件(肯定1,427件/否定298件)。2026年8月19日および8月21日の数値は、当サイトが同ページ・同APIで確認した当時の記録による(2026年9月16日再確認)。 ↩ - [3] Xbox日本公式ストアの商品ページ『The Sinking City 2』。「1920年代のアーカムを舞台にした三人称視点のサバイバルホラー」という設定説明、および「超自然的な大洪水」「恋人の魂は、儀式の失敗により『幻夢境』に幽閉され」「暗黒の海より湧き出る『深きものども』」という日本語の公式文言を確認した(2026年8月18日確認)。 ↩
- [4] Gematsu「Frogwares to release Lovecraftian survival horror sequel The Sinking City 2 for Switch 2 in 2027」。「Future Games Show: gamescom 2026」に合わせた発表として、Switch 2版が2027年に出ることを報じている(2026年8月27日確認)。当サイトはゲーム系ニュースメディアを、版元の一次発表を補う位置づけで用いている。 ↩
- [5] Kickstarter公式のプロジェクトページ『The Sinking City 2』(Frogwares)。募集期間2025年3月6日〜4月5日、支援者6,181人、調達額554,002ユーロで成立したこと、および2026年8月10日時点で27件の更新があることを確認した。当サイトの旧版はこれを「2024年のキャンペーン」と書いていたが、公式ページの表示に基づき2025年に訂正した(2026年8月確認)。 ↩
- [6] Steam公式ストアページおよびレビュー集計『The Sinking City Remastered』(appid 750130、開発・発売元 Frogwares、Metacritic 71、Mostly Positive、5,695件・肯定4,294件、最低メモリ16GB)。好評率は当サイトが肯定件数÷総数で算出した(2026年9月16日確認)。 ↩



