概要
『The Call of Cthulhu』は、H.P. Lovecraft Historical Society(HPLHS、H・P・ラヴクラフト歴史協会)が製作した白黒サイレント映画である。監督はAndrew Leman、脚色はSean Branney、製作はBranneyとLemanの共同[1]。公式ストアの商品説明によれば本編は47分、白黒[2]。公式サイトは、ラヴクラフトが1926年に書いた原作を「1920年代の古典的なサイレント映画の様式で」映像化したものだと説明し、製作に用いた技法を「Mythoscope™プロセス——現代と往年の技法を混ぜたもの」と呼んでいる[1]。
DVDには本編のほか、25分のメイキング・ドキュメンタリー、ハイファイと「Mythophonic」の2種類のサウンドトラック、スライドショー2本、未使用フィルム、そして作中に出てくる新聞〈Sydney Bulletin〉の小道具PDFが収められている[2]。字幕(インタータイトル)は24言語[1][2]。価格は20.00ドル、NTSC・リージョンフリーで、公式ストアは「この映画はスタンダード定義で作られた。Blu-rayやHD版は存在しない」と明記している[2]。配信は公式サイトがTubi、公式ストアがAmazon Prime VideoとTubiを挙げている[1][2]。
以下、当サイトが確認したのは公式サイト・公式ストアの記述と、ラヴクラフト原典の本文である。映像そのものは確認していない。
原典は「他人が書いた文書」を読む小説である
先に原作の形を押さえておく。「クトゥルフの呼び声」は、Weird Tales誌1928年2月号(第11巻第2号、159-178頁および287頁)が初出[4]。本文は三部構成で、それぞれ「I. The Horror in Clay.(粘土の恐怖)」「II. The Tale of Inspector Legrasse.(ルグラース警部の話)」「III. The Madness from the Sea.(海からの狂気)」と題が付く(訳は当サイトによる)[3]。
この小説で起きていることは、ほぼ全編が「読む」ことである。語り手は大伯父ジョージ・ギャメル・エインジェル教授の死後、鍵のかかった箱から粘土のレリーフと雑多な書きつけを見つける。その主要文書には「CTHULHU CULT」という見出しが、聞き慣れない語を読み違えられないよう一字ずつ丁寧な活字体で書かれており、中身は「1925年——H・A・ウィルコックス(プロヴィデンス、トマス街7番)の夢と夢作業」と「1908年アメリカ考古学協会総会におけるジョン・R・ルグラース警部(ニューオーリンズ、ビエンヴィル街121番)の報告——同上への注記、およびウェッブ教授の説明」の二節に分かれていた[3]。教授は切り抜き業者を使っていたらしく、press cuttings(新聞の切り抜き)の量は膨大だったと語り手は書く[3]。
第三部に至っては、語り手が真相へ近づくきっかけが、友人の家で目に留まった一枚の棚紙——1925年4月18日付〈Sydney Bulletin〉紙の古い号——である[3]。その記事の見出しは「MYSTERY DERELICT FOUND AT SEA(海上で漂流船発見)」で、記事の本文はそのまま小説の中へ引き写されている[3]。
そして小説自体の副題が「(ボストンの故フランシス・ウェイランド・サーストンの遺稿中より発見)」である[3]。読者が読んでいるページ自体が、作中で誰かが発見した文書という設定になっている。文書の中に文書があり、そのまた中に証言がある。
文書を読む小説を、文字を映す映画で撮る

サイレント映画は、登場人物の言葉も説明も、画面に文字を焼き付けたカード(インタータイトル)で出す。台詞を音で聞かせられないという制約が、文書を読ませる物語にとっては制約にならない。原典で語り手が手に取る紙を、そのまま画面に出せばよいからである。
公式ストアの商品説明は、24言語の字幕について次のように書いている。”These aren’t just subtitles either — they are the real title cards rendered tastefully in each language.”(これらは単なる字幕ではない。各言語で品よく組み直された本物のタイトルカードである)[2]。ここで言われている「タイトルカード」とは、外から添える翻訳字幕ではなく、映画の一部として画面を占める文字のことだ。同じ商品ページが、特典としてSydney Bulletin紙の小道具PDFを挙げているのも同じ線上にある[2]。原典で語り手が偶然拾う新聞が、この映画では観客の手元へ持ち帰れる印刷物として作られている。
上に掲げたのは、公式サイトが作品ページに載せている本編の場面写真の一枚である。写っているのは書類で、そこには「HYDE PARK MUSEUM / Queens Square, College Street, Sydney」「Accession Record No. 14738」という見出しと、「Stone Idol. Provenance unknown. Recovered by Gustaf Johansen aboard steam yacht Alert. 22 March 1925. S. Lat. 49° 51′, W. Long. 128° 34′.」という記載が読み取れる。
この日付と座標は、原典の本文と一致する。〈Sydney Bulletin〉紙の記事を引いた箇所に「3月22日、南緯49度51分、西経128度34分において、Alert号と遭遇した」とある[3]。これは小説の中で新聞記事として引用されている数字であって、ルルイエの座標(南緯47度9分、西経126度43分)ではない[3]。
博物館の側も原典に根がある。ただし原典は、この博物館を二箇所で別々の呼び方をしている。新聞記事の中では像の正体について「シドニー大学、王立協会、そしてカレッジ街の博物館」が揃って当惑していると書かれ[3]、後の地の文では語り手がシドニーを訪ね、「その蹲る像は……ハイド・パークの博物館に保存されており、私はそれを長くよく観察した」と書く[3]。小道具の便箋は、この二つを「HYDE PARK MUSEUM / Queens Square, College Street, Sydney」という一つの差出人として束ねている。
そして「Accession Record No. 14738」も「Provenance unknown(出所不明)」も、原典の本文には無い。当サイトは原典全文に対する文字列検索でこれを確認した。原典が一行で済ませた事実に、映画の側は帳簿上の実体を用意しなければならなかったことになる。文字を出せる形式を選んだ結果、原典より多くの文字を書く必要が生じている。原典を映像へ置き換えたというより、原典が持っていた「読む」という行為を、映画の側でもう一度組み立て直したと言える。
1920年代の映画言語で撮る——Mythoscope™が指すもの

公式ストアは、この選択の理由を作品の成立年に置いている。「1926年に書かれた、”トーキー”映画の登場の直前の作品」[2]。原作が書かれた時点でまだ音の出る映画が普及していなかったという事実を、形式の根拠にしている。
公式サイトの製作日誌には、その1920年代を再現するために実際に何をしたかが具体的に残っている。撮影は14か月におよび[1]、公式ストアは製作期間を18か月、出演者を50人以上と書く[2]。ルルイエは三つのスケールで作られた——俳優が実際によじ登る実物大のセット、遠景用のごく小さなミニチュア、そしてストップモーション用の中間サイズである[1]。沼地は24分の1スケールのミニチュアとして約6週間かけて組まれ、寄りの絵のために6分の1スケールのものも併用された[1]。夢の場面は3つのセットが用意され、「それぞれ1920年代の特殊効果撮影の技法を使って、俳優を夢のルルイエの地獄的な幾何学と建築の中に置くように設計された」と日誌は書いている[1]。
クトゥルフはCGではなくストップモーション人形で撮られた。骨組みはTerry Sandinが設計・製作し、「触手を除いて100近い可動点」があったという[1]。頭部・手・翼はAndrew Lemanが原型を作ってラテックスで成型し、鰓は縮緬キャベツの葉からシリコーン型を取って作られた。暗い照明の中で顔の位置を見失わないよう、眼には電池式の小さな豆電球が二つ仕込まれている[1]。
上の場面写真は、霧の中で光源を背にした人物が真っ黒な影になる構図である。公式サイトに収録されたレビュー抜粋の一つは、この映画の見た目を「F・W・ムルナウ/ローベルト・ヴィーネ風の白黒サイレント長編の作法」と評している[5]。同じ抜粋群の別の一本は、フィルムに意図的な傷や「映写機の毛」を加えていること、それでもフィルムの質感だけは一世紀前のものと完全には同じにならないことに触れている[5]。これらは公式サイトが自社ページへ引用として載せている第三者の評であり、HPLHS自身の記述ではない。
音については、公式サイトが「『サイレント映画』という語は本当は適切ではない」と書いている。台詞も効果音も無いが、音は確かに存在する——スコアこそがこの映画の心臓だ、という主旨である[1]。作曲は当初の担当者が抜けた後に集めた5人の作曲家によるもので、最終的にクレジットへ載ったのはTroy Sterling Nies、Ben Holbrook、Nicholas Pavkovic、Chad Fiferの4人[1]。5人目のDavid Oが書いた曲は、最終編集に収めきれなかったと日誌は正直に書いている[1]。
名前を与えた人物と、名前を奪った語り手

公式サイトのキャスト表を原典の本文と一人ずつ突き合わせると、脚色の方針が見えてくる。
原典に名前のある人物は、そのまま残っている。エインジェル教授、ヘンリー・ウィルコックス、ウェッブ教授、ルグラース警部、老カストロ、そしてEmma号の乗組員たち——コリンズ船長、ブライデン、パーカー、ホーキンス、ゲレーラ、オングストローム、ロドリゲス。これらはいずれも原典の本文に出てくる名である[1][3]。
一方、原典が名前を与えていない人々に、映画は名前を配っている。ルグラースの部下はBacon軍曹、Stanton巡査、Langfield巡査、Cassidy巡査。沼地の一家はThibidoux、Claude、Tilly、Louis、Nancy、Tyler、Hector。1908年の学会に居合わせる学者としてBell教授、Quintana教授、Tutchton教授。いずれも原典の本文には現れない[1][3]。原典で「捕虜のうち正気とみなされ絞首刑になったのは二人だけだった」「警察が引き出せた証言は、カストロという老いたメスティーソからのものがほとんどだった」と群れとして処理される人々が、映画では一人ずつ役名を持つ[3]。
逆の操作もある。原典の語り手には「フランシス・ウェイランド・サーストン」という姓名がある。副題に明記されている[3]。ところが公式キャスト表で彼に当たる役名は「The Man」、演じるのはMatt Foyerである[1]。名前のある人物が名前を失い、名前のない群衆が名前を得ている。
さらにキャスト表には、原典に対応する人物のいない「The Listener」(John Bolen)という役がある[1]。公式サイトに収録されたレビュー抜粋の一つは、この構造を「無名の男(Matt Foyer)が、精神病院としか思えない場所で医師に、入れ子になった物語を語る」と説明している[5]。原典の語り手は、読まれることを恐れながら原稿を書く人物であって、誰かに向かって話す人物ではない。話し相手を一人置くという処理は、映画の側が持ち込んだ枠と読める。ただし当サイトは映像を確認していないため、この枠が本編でどう機能しているかは断定しない。
上の場面写真には、角ばった小像の傍らに座る背広の男が写っている。原典のルグラース警部は、沼地の襲撃で押収した小像を1908年の学会へ持ち込み、その場で正体を問う人物である[3]。文書として読まれる証言の出所に、顔と身体を与えた一枚だと言える。
24言語の字幕は、文字の映画だから起きた
インタータイトルを各言語で組み直す作業は、有志の手で行われている。公式サイトは「HPLHS Volunteer Translator Corps(HPLHSボランティア翻訳部隊)」という見出しで参加者名と担当言語を一覧にしており、当サイトが数えた項目数は28件、うち連名が3件あった[1]。同じ言語に二人が別々に立っている例(ノルウェー語、オランダ語、フランス語、トルコ語、ポーランド語)もある[1]。公式サイトはこの一覧に添えて、「我々の知る限り、ガリシア語またはルクセンブルク語の翻訳を収録して発売された最初のDVDである」と書いている[1]。誤りがあれば「おそらく我々のせいだ」という一文まで付いている[1]。公式ストアが列挙する24言語は、カタルーニャ語、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語、バスク語(Euskera)、フィンランド語、フランス語、ガリシア語、ドイツ語、ハンガリー語、アイルランド語、イタリア語、リトアニア語、ルクセンブルク語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語、ウェールズ語である[2]。
台詞を録音した映画なら、これは吹き替えか字幕の話になる。文字が画面の中身そのものである映画では、翻訳は画面の作り直しになる。原典が「読む」小説であったことと、サイレント形式を選んだことと、24言語への展開が起きたことは、一本の線でつながっている。
この映画は神話のどの層に立つか
当サイトが用いる「神話の三層」——ラヴクラフト原典(1917-1937)、ダーレス以降の拡張(1939-)、TRPGによる拡張(1981-)——に照らすと、本作が扱っているのは第1層の一作だけである。ダーレス以降が整理した旧神と旧支配者の対立、属性による分類、TRPGが体系化した神格データ。そうした後世の枠組みは、公式資料で確認できる範囲では本作に入っていない。扱うのは短編1本で、公式のキャスト・スタッフ表に名前の出る神格はクトゥルフだけである[1]。舞台も原典の枠内にとどまる。製作日誌には、ルグラースの事務所とシドニーの博物館をスタジオの一角に作ったこと、ニュージーランドの酒場として知人の劇団の奥部屋を借りたこと、ノルウェーのヨハンセン邸をロサンゼルスの集合住宅で撮ったこと、沼地とルルイエをセットとミニチュアで組んだことが記録されている[1]。いずれも原典に出てくる場所である[3]。
ただしHPLHS自身の出自は第3層と接している。公式ストアの会社説明は、HPLHSが1984年に「独自のスタイルのラヴクラフト的ライブアクション・ロールプレイングゲームを作り上げた大学の友人たち」によって設立されたと書いている[2]。この協会は、TRPGの遊びから出発して映画製作へ進んだ団体である。公式サイトの映画のスペシャルサンクス欄にもChaosium, Inc.の名が並ぶ[1]。ケイオシアムは1981年に『クトゥルフの呼び声』TRPGを出した会社で、第3層そのものの出所にあたる。
第3層の文化から出てきた作り手が、第3層の設定を一切足さずに第1層の一作だけを映像にした。この距離の取り方が、本作の位置を決めている。
「最も忠実」という評価の出どころ
本作について「最も忠実な映像化」という言い方をよく見かけるが、その出どころは整理しておいた方がよい。
公式サイトと公式ストアはどちらも、自社の目標として次のように書いている。「HPLHSは、これまでに試みられた中で最も本物らしく忠実なラヴクラフト作品の映像化を作ろうと努めてきた」[1][2]。これは製作者自身の宣言であって、第三者の判定ではない。
公式サイトはさらに「レビュー」の節を設け、第三者の評から抜粋を載せている。そこには「2005年、低予算のサイレント映画が、この不朽の物語は”映像化不可能”だという考えを打ち砕き、彼の作品の中でも最も忠実な映像化の一つを提供した」(Collider)、「これは断言しなければならない。『The Call of Cthulhu』はラヴクラフト作品の映像化の決定版である」(shoggoth.net)といった評が並ぶ[5]。当サイトはこれらを、HPLHSが自社ページに引用として掲載している第三者の評として扱う。作品の優劣について当サイト自身の断定は置かない。
舞台化との比較
同じ原典を、文字を出せない舞台へ載せるとどうなるか。原典執筆から100年目の2026年8月、ドイツの劇団Miskatonic Theaterがハンブルクの野外劇場で「Cthulhu im Park」を上演した。当サイトはその記事を、映画とは逆方向の解き方という観点から扱っている。サイレント映画は原典の「読む」を画面の文字として引き受け、舞台は文字を出せない代わりに別の手を打つことになる。二つを並べると、原典のどの部分が形式に依存していて、どの部分が形式を選ばないかが見えてくる。
映像化全般における「ラヴクラフトらしさ」の議論は、ラヴクラフトらしい映画とは何かで扱っている。HPLHSはこの作品のあと、同じ枠組みで闇に囁くもの(2011年)を製作しており、そちらは1930年代のトーキー・ホラーの様式を採っている。
関連して読むなら
- クトゥルフの呼び声 — 本作の原作。三部構成と「発見された遺稿」という枠を確認できる
- クトゥルフ — ストップモーション人形として造形された神格そのもの
- ルルイエ — 三つのスケールでセットが組まれた海底都市
- 宇宙的恐怖(コズミックホラー) — 原典の冒頭一段落が示す、この物語の前提
- Cthulhu im Park — 同じ原典を、文字を出せない舞台へ載せた2026年の上演
- ラヴクラフトらしい映画とは何か — 映像化の「忠実さ」をどう測るかを扱うコラム
- 闇に囁くもの(2011) — HPLHSが本作の次に撮った、1930年代トーキー様式の長編
- H・P・ラヴクラフト — 1926年に原作を書いた作者の人物記事
出典
- [1] 監督Andrew Leman、脚色Sean Branney、製作Sean Branney・Andrew Leman、音楽Troy Sterling Nies・Ben Holbrook・Nicholas Pavkovic・Chad Fifer、撮影・編集David Robertson、特殊視覚効果Dan Novy。キャスト表(The Man…Matt Foyer、The Listener…John Bolen、Professor Angell…Ralph Lucas、Henry Wilcox…Chad Fifer、Prof. Webb…Barry Lynch、Prof. Bell…John Klemantaski、Prof. Quintana…Jason Owens、Prof. Tutchton…D. Grigsby Poland、Inspector Legrasse…David Mersault、Sgt. Bacon…John Joly、Officer Stanton…Jason Peterson、Officer Langfield…Matthew Malcomson、Officer Cassidy…Daryl A. Ball、Thibidoux…Richard Lucas、Castro…Clarence Henry Hunt、Captain Collins…Noah Wagner、Johansen…Patrick O’Day、Briden…Matthew Q. Fahey、Parker…Chris Lackey、Hawkins…Josh Thoemke、Guerrera…Mike Dalager、Ångstrom…Daniel Kirsner、Rodriguez…David Pavao ほか)。「Written in 1926, the famed story is brought richly to life in the style of a classic 1920s silent movie, with a haunting original symphonic score. Using the Mythoscope™ process — a mix of modern and vintage techniques, the HPLHS has worked to create the most authentic and faithful screen adaptation of a Lovecraft story ever attempted.」「widely acclaimed and award-winning」「intertitles in twenty-four languages」「now streaming on Tubi」。製作日誌の「For the fourteen months of shooting」「R’lyeh was built in three different scales」「The swamp was built at 1/24th scale, with some miniatures also at 1/6th scale for closeups」「about 6 weeks to build」「Each was designed to use specific techniques of special effects photography from the 1920s」「The armature of the puppet was engineered and built by Terry Sandin. The skeleton had almost 100 points of articulation, not counting the tentacles」「you realize the term “silent film” really isn’t appropriate」「ended up gathering a team of five composers」およびDavid Oの曲が最終編集に入らなかった旨。製作日誌の撮影場所(「we converted two other parts of the studio into Legrasse’s office and the Sydney Museum」「let us use The Snug, their clandestine back-room pub as our New Zealand tavern」「After scouting numerous location to use as the Johansen house in Norway, we eventually settled on the so-called Snow White cottages in Silver Lake」)。翻訳部隊の一覧(当サイトが数えた項目数28件、うち連名3件。ノルウェー語・オランダ語・フランス語・トルコ語・ポーランド語は二項目に分かれている)と「To this best of our knowledge, this is the 1st DVD ever to be released including Galician or Luxembourgish translations. If you find errors in their translations, it’s probably our fault.」。スタッフ表の「Swamp Idol… Bryan Moore」「Eskimaux Idol… Chris Lackey」「Stop-Motion Cthulhu Armature… Terry Sandin」「Wilcox Dream Cthulhu… Harold Arthur McNeill」(神格名としてはクトゥルフ以外が現れないことの確認)。スペシャルサンクス欄のChaosium, Inc. — H.P. Lovecraft Historical Society 公式作品ページ https://www.hplhs.org/mpcoc.php (2026年9月12日閲覧) ↩
- [2] 「Written in 1926, just before the advent of “talking” pictures」「the HPLHS has worked to create the most authentic and faithful screen adaptation of a Lovecraft story yet attempted」「Eighteen months of production and a cast of more than 50 actors」「The DVD includes The Call of Cthulhu (47 minutes, black and white), the high-fidelity and “Mythophonic” soundtracks, a 25 minute “making-of” documentary featurette, two slide shows, deleted footage, a prop PDF of the Sydney Bulletin and more.」「intertitles in 24 languages including: Catalan, Croatian, Czech, Danish, Dutch, English, Euskera, Finnish, French, Galician, German, Hungarian, Irish, Italian, Lithuanian, Luxmbourgish, Norwegian, Polish, Portuguese, Romanian, Spanish, Swedish, Turkish and Welsh」「These aren’t just subtitles either — they are the real title cards rendered tastefully in each language.」「It’s won awards at film festivals around the world」「Format: NTSC, Region 0 (region free), Black & White」「This movie was made in Standard Definition. This is no Bluray or HD version available.」「it’s on Amazon Prime Video and Tubi」、価格20.00ドル。会社説明の「founded in 1984 by a group of college friends who developed their own style of Lovecraftian Live-Action roleplaying games」 — HPLHS公式ストア「The Call of Cthulhu – DVD」商品ページ https://store.hplhs.org/collections/movies-music/products/call-of-cthulhu-dvd (2026年9月12日閲覧) ↩
- [3] 副題「(Found Among the Papers of the Late Francis Wayland Thurston, of Boston)」、章題「I. The Horror in Clay.」「II. The Tale of Inspector Legrasse.」「III. The Madness from the Sea.」、主要文書の見出し「CTHULHU CULT」および二節「1925—Dream and Dream Work of H. A. Wilcox, 7 Thomas St., Providence, R.I.」「Narrative of Inspector John R. Legrasse, 121 Bienville St., New Orleans, La., at 1908 A. A. S. Mtg.—Notes on Same, & Prof. Webb’s Acct.」、「Professor Angell must have employed a cutting bureau, for the number of extracts was tremendous」、「the Sydney Bulletin for April 18, 1925」および記事見出し「MYSTERY DERELICT FOUND AT SEA」、「on March 22nd, in S. Latitude 49° 51′, W. Longitude 128° 34′, encountered the Alert」、ルルイエの座標「in S. Latitude 47° 9′, W. Longitude 126° 43′」、博物館への二つの言及「authorities at Sydney University, the Royal Society, and the Museum in College Street all profess complete bafflement」および「The crouching image … was preserved in the Museum at Hyde Park; and I studied it long and well」、「Only two of the prisoners were found sane enough to be hanged」「What the police did extract, came mainly from an immensely aged mestizo named Castro」を確認。Emma号乗組員の名(Collins、Briden、Parker、Hawkins、Guerrera、Ångstrom、Rodriguez)が本文に出ること、Bacon・Stanton・Langfield・Cassidy・Thibidoux・Bell・Quintana・Tutchtonが本文に出ないことを、本文全文に対する文字列検索で確認。同じ検索で「14738」「Queens Square」「Provenance unknown」が本文に現れないことも確認 — H. P. Lovecraft, “The Call of Cthulhu” 本文、The H. P. Lovecraft Archive https://www.hplovecraft.com/writings/texts/fiction/cc.aspx (2026年9月12日閲覧) ↩
- [4] 初出が「Weird Tales vol. 11, no. 2 (February 1928): 159–178, 287.」であることを確認。同ページに執筆年の明記は無い(執筆年1926は[1][2]のHPLHSの記述による) — The H. P. Lovecraft Archive 作品ページ https://www.hplovecraft.com/writings/fiction/cc.aspx (2026年9月12日閲覧) ↩
- [5] 公式作品ページ内「Reviews」節に収録された第三者レビューの抜粋。Ron Evangelista(Collider)「…in 2005, a low-budget silent film shattered the idea of the immortal story as “unfilmable,” providing one of the most faithful adaptations of his works」「through the conventions of an F.W. Murnau/Robert Wiene-esque monochromatic silent feature」、Phobia(shoggoth.net)「It must be stated: “The Call of Cthulhu” is the dominant film adaptation of a Lovecraft tale.」、John Boonstra(The Hartford Advocate)「the story of an unnamed man (Matt Foyer) relating stories within stories to a doctor at what must be a mental institution」、Madison Carter(Hero Realm)「purposely created damage, “hair” in the projector」およびフィルム素材が一世紀前のものと同一ではない旨、Scott Weinberg(Hollywood Bitchslap)「an entirely awesome expenditure of 47 minutes」 — 出所は[1]と同じページ https://www.hplhs.org/mpcoc.php (2026年9月12日閲覧) ↩
- [画像1] 作中の書類(HYDE PARK MUSEUM 受入記録)の場面写真。掲載ページのフッター表記は「1984–2026 © HPLHS; All Rights Reserved.」 — H.P. Lovecraft Historical Society 公式サイト https://www.hplhs.org/images/movies/coccratelabel.jpg (作品ページ https://www.hplhs.org/mpcoc.php に掲載、2026年9月12日取得・HTTP 200を確認)。本文「文書を読む小説を、文字を映す映画で撮る」節の解説を補うための引用であり、拡大縮小以外の加工はしていない。
- [画像2] 霧の中の人物のシルエットの場面写真。©表記・取得元・利用条件は画像1と同じ — https://www.hplhs.org/images/movies/coclegrasseswamp.jpg (2026年9月12日取得・HTTP 200を確認)。本文「1920年代の映画言語で撮る」節の、照明と輪郭の作り方についての解説を補うための引用。
- [画像3] 角ばった小像の傍らに座る人物の場面写真。©表記・取得元・利用条件は画像1と同じ — https://www.hplhs.org/images/movies/coclegrasseidol.jpg (2026年9月12日取得・HTTP 200を確認)。本文「名前を与えた人物と、名前を奪った語り手」節の解説を補うための引用。



