編集部注(拡張神話): 本記事が扱うダオロスは、H・P・ラヴクラフト存命期のパブリックドメイン原典には登場しません。イギリスのモダンホラー作家ラムジー・キャンベルによって創造された、後年の拡張神話に属する存在です。同作は現時点でパブリックドメインではないため、本記事は原文からの引用を行わず、公知の設定情報の要約のみで構成しています。
概要
ラムジー・キャンベルが1964年の短編「The Render of the Veils(帳を切り裂くもの)」で創造した外なる神。「帳を切り裂くもの」「覆いを砕くもの」の異名で知られ、召喚者に現実の本当の姿を垣間見せる存在として描かれる。
基本プロフィール
- 分類: 外なる神
- 欧文表記: DAOLOTH
- 初出: ラムジー・キャンベル「The Render of the Veils」(1964年、短編集『クトゥルフ神話の弟子たち』系譜の作品)
- 異称: 帳を切り裂くもの、覆いを砕くもの
性質と権能
幾何学的な形状と金属質の部品が絶えず組み替わり続ける、非人間的で捉えどころのない姿を持つとされる。その最大の特徴は、これを目撃した者に「現実の裏側にある真の姿」を知覚させてしまう力にある。人間が日常的に認識している世界の見かけを覆い隠す「帳(veil)」を切り裂き、その奥にある宇宙の真実を露わにするとされ、それを目にした人間は正気を保てないという。
執筆背景と後世の展開
ラムジー・キャンベルはグラーキ(「湖の住人」)やイゴロナク(「コールド・プリント」)と同じく、1960年代の初期作品でこの存在を創造した。キャンベルは2016年から2018年にかけて発表した長編三部作(「サーチング・デッド」「ボーン・トゥ・ザ・ダーク」「ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワーム」、通称「ダオロスの三度の誕生」サイクル)で、この神格を再び物語の中心に据えている。





