概要
『Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth』は、Headfirst Productionsが開発しBethesda Softworksが発売したサバイバルホラーFPSです。Xbox版が2005年に、PC版が2006年に発表されました。「インスマスの影」を下敷きにした前半の潜入パートと、後半の銃撃戦パートが大きく性格を変える構成が特徴で、発売から20年近く経った現在もラヴクラフト作品のゲーム化として言及され続けています。
クトゥルフ神話との関係
物語の舞台はラヴクラフトの代表作「インスマスの影」に登場する架空の港町インスマスで、深きものども(ディープ・ワン)との混血が進行した町の秘密を、探偵である主人公が調査していきます。HUD(画面上の体力・弾薬表示)をほぼ排したインターフェースにより、プレイヤーは主人公と同じ不安を共有しながら探索することになり、原典が描く「知ってはいけないことを知ってしまう恐怖」を強く志向したデザインになっています。
独自の要素・原典との違い
本作最大の特徴は「狂気(Sanity)」システムで、恐ろしい光景を目撃し続けると視界が歪み、手ブレが起こり、幻覚が混入するなど、プレイヤーの知覚そのものが徐々に信用できなくなっていきます。また前半は武器をほとんど持てず、逃走とステルスに専念せざるを得ない設計で、「戦って勝てない恐怖」を強調しました。簡易平均評価はSteam・Metacriticユーザースコアを合わせて7.0/10程度で、原作理解の深さと没入感は高く評価される一方、当時としても粗かった操作性やバグは長らく指摘され続けています。

